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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

先進的企業が取り組む位置情報マーケティング

Twitterとサイバーエージェントが目指すO2Oのあるべき姿とは

強力なインセンティブで大量集客を実現

MZ:2つ目の事例について教えてください。

比嘉:2つ目の事例は、お台場にある蝋人形館の「マダム・タッソー東京」です。同施設がO2O施策を行い始めたのは2014年。その当時は認知度がまだこれからというところであり、来場した際の楽しみ方が訴求しきれていないという課題を抱えていました。そこで、プロモツイートを活用し、ペア入場で半額になるという強力なクリエイティブを用意し、目標を上回る来場者数を記録しました。

MZ:第1回でも、強力なフックが必要になるという話がありましたが、まさしくペア入場が半額というのはすごいですね。湊さんは2つの事例を受けていかがでしょうか。

湊:1つ目の位置座標検索の事例で、球場で位置座標を付けてツイートする方ってどのくらいいるんですか。

比嘉:具体的なボリュームを申し上げるのは難しいですが、ターゲティングに有用なボリュームになります。ただ、そのツイートをもとに、配信先リストを作っていくので、比較的マンパワーが必要ですね。

湊:過去の情報も取得できるんですか。また、どのくらいの距離まで絞ることが可能でしょうか。

比嘉:過去の情報は取得できます。また、距離に関しても特に制限なく絞ることが可能です。しかしながら、絞るとボリュームが極限に減ってしまいます。精度を上げることはもちろん大事ですが、ある程度広い範囲で設定いただくことをお勧めしています。

湊:過去のツイートも取得できるのであれば、配信すればするほど膨大なリストを作っていくことができると考えると、魅力的ですね。

どういった人が、どこで何をしていたのかを視覚化したい

MZ:湊さんは位置座標検索にすごく魅力を感じていますね。それはなぜですか。

湊:AIR TRACKでは、位置情報からある地点にどの程度人がいたのかはわかるんです。ただ、そこにどういった人がいた、そこで何をしていたかは推測することしかできません。

 TwitterのAPIをつなげれば、Twitterの情報を活用してより利用者のことを視覚化することができるので、そこに魅力を感じました。

MZ:Twitterさんとしては、現状のO2O施策においてどういった課題を抱えていましたか。

比嘉:Twitterの広告によって、実店舗の売り上げが上がったか、来店数が増えたかどうかを判断する基準値がないので、そこが課題ですね。

 たとえば、これまでのチラシとの連動した施策を行うケースがあります。具体的には、当初予定していたセール品を変更したいなど、チラシでは印刷時点でもうどうにもならないところを、TwitterなどのSNSを使えば広くかつ素早く情報を届けることができます。しかし、実際にそれが起因したかを正確に測るのは難しいですね。

湊:AIR TRACKであればそこを補えると思い、今回両社で検証などの取り組みを行うに至りました。

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両社が協力してオフラインのコンバージョンを計測

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/08/23 10:00 https://markezine.jp/article/detail/26895

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