国内ADNWで主力、600×360

600×360は一言で言うと「国内ADNWで主力のサイズ」です。
前述したi-mobileでも600×360は入稿できますし、他にもnendやAMoAdといったADNWでインフィード広告を配信する場合は必要なサイズとなっています。
いずれもディスプレイ(画像のみ)広告と比較して爆発的にボリュームを伸ばせるわけではないですが比較的CPAは安定しやすい印象です。
また、AMoAdはJUMP+など有名なマンガアプリ/サービスにインフィード形式で配信できたりもするため、マンガと親和性の高い商材の場合は是非作成しておきたいところです。
ただ、SNSのインフィードと比べてADNWのインフィードは配信メディアが多岐に渡るため、どのようにユーザーに表示されるかが分かりにくく、テキストが長い場合などは省略されてしまうケースも見られます。
コツと言えるほどのものではないですが、極力テキストは短めにしておいた方が良いと言えるでしょう。
高CTRでインパクト抜群の、スクエアサイズ(600×600、800×800、1080×1080など)

最後はスクエア(正方形)サイズです。
こちらは一言で言うと「CTR高め、インパクト抜群のサイズ」です。主にSNSで配信が可能となっており、元々Instagramで配信可能でしたが直近でTwitterでも実装されました。(Facebookでもカルーセル広告形式でスクエアサイズの画像は配信可能です)
また、まだリリースが出ていないため詳しくはお話できませんが、今後大手メディアでもスクエアサイズのインフィードが実装されるようです。
前述した1200×628と比較すると、スクエアサイズはざっくり2倍程度の画面占有率があるため、とにかくユーザーにとってインパクトが大きく、CTRも高めに出る傾向があります。とくに直近で実装されたTwitterでは、従来の800×320や1200×628と比較するとその傾向が顕著に出ています。(そのため、あえて管理画面上でキャンペーンを別に設計するなど工夫が必要です)
SNSのタイムラインやフィード上でしっかりと目立たせたい場合は是非活用してみてください。
インフィード広告のコツ
それでは最後に、「インフィード広告のコツ」を1つだけお伝えして終わりにします。
インフィード広告において大切なのは「画像が得意なことは画像に、テキストが得意なことはテキストに任せる」ということです。
インフィード広告でよくありがちなのがこういう広告。

画像とテキストで同じことを言ってしまっているパターンですね。なぜこんなことが起きてしまうかと言うと、例えば600×500などディスプレイ広告で作成した後、それをそのままインフィード用の画像にリサイズしてしまったケースが考えられます。
そもそもSNS系のインフィード広告であれば、たとえばLINEは明確にテキストを画像内の20%以内に収める必要がありますし、Facebookでは画像内にテキストが入っていると露出が出にくくなるロジックとなっています。
※Facebookもかつてはテキスト20%ルールがありましたが、近年ロジックが変わり、画像内にはテキストを一切いれないか、入れたとしても極力少ない方が良いとされています。なので、画像内には無理に詰め込まずできるだけすっきりさせた方が良いということですね。
参考:トーチライト ブログFacebook広告の20%ルールが変更されました!
「画像が得意なことは画像に任せる」というのは、たとえば色鮮やかな商品だったり、ゲームであれば魅力あふれるキャラクターなど、「ビジュアルで訴求した方がよいもの」は画像の部分で訴求するようにしましょう。
逆に「テキストが得意なことはテキストに任せる」というのは、商品の特徴・メリットを伝える部分や「今なら○○プレゼント!」といったアクションを後押しするような内容など「テキストで説明した方がわかりやすいもの」はテキスト部分で訴求した方が良いでしょう。
※よくありがちなのは「美麗イラストが魅力!」「かわいいキャラがいっぱい!」といったビジュアルの方にお任せした方が良い訴求をテキストで無理やり訴求してしまうケースなど……
インフィード広告はテキストと画像をバラバラに考えるのではなく、あくまで「画像とテキストを合わせて1つの広告」と考えた方がわかりやすく、かつ強力なクリエイティブになるかと思います。
だいぶ記事のボリュームが多くなってしまいましたが、実は「広告のサイズ」ひとつ取ってもこれぐらい考える部分があるのです。
この連載は?
本連載はマーケティングにおけるデジタル活用情報を伝えるウェブメディア、「D2Cスマイル」の記事を、MarkeZine向けに再編集した出張版です。出典元はこちらです。