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現場の悩み其の1「メールのクリエイティブはHTMLかテキストか」

押久保:「クリエイティブ」についてお伺いしたいのですが、テキストとHTMLではどちらを使ったほうが効果が高いとお考えですか。

石川:商材によりますね。HTMLを使って視覚的に訴えなくても提供しているサービスが十分伝わるものであればテキストで問題ありません。しかし、ディノス・セシールのように明らかに商品を見せたほうが効果が上がると想像できるものは、当然、伝えられる量が多いHTMLのほうが良いでしょう。

西井:僕は完全にHTML派です。理由の一つは「一覧性」の点。テキストだと最後まで読むのが大変ですし、主要デバイスがPCからスマートフォンになったことで、メール閲覧画面が小さくなり一覧性が担保できません。

 二つ目は「ブランド」を伝えるという点において。メールが自社ブランドを伝えるツールにもなると考えると、HTMLのほうが表現できることが多いと思います。特にウェルカムメール、注文完了メールは、ユーザーとの一番最初のコミュニケーションになるので、そこではHTMLメールを使ったほうが効果が出ると考えています。

現場の悩み其の2「セグメント配信か、一斉配信か」

押久保:セグメント配信、一斉配信についてどう考えますか。石川さんから、セグメント配信しないほうが売上は最大化するとのお話を聞いたりもしたのですが。

石川:その話は「すべてのコンテンツに気合いが入っている」ことが前提です。セグメントをかけるのは、興味がないユーザーにメールが届いて不快な思いをさせないためや、無駄を省くためです。自分がお薦めできる商品・サービスだと思えるまでコンテンツやサービスを作り込めれば、担当者は自信をもってオファー(メール)を出せます。それができたら、ニッチな商材でない限り、とにかく全員にお知らせして、評価してもらったほうがいいと考えてます。

西井:ターゲティング全盛の時代ですが、セグメント配信はある意味減ってきている感もあります。デモグラフィックデータを使ったメール配信が流行っていた時代は結構前で、今はどちらかというとMAツールを使ってお客様のサイト上のアクションに対して配信します。オイシックスもセグメント配信というよりは、旬の商品やイベントに応じた内容のメールを作って、一斉メールを配信することが多いです。

押久保:セグメントすること自体が、送り手側の勝手な都合だったりしますね。シンプルに反応に合わせてメールを送った方が、効果的なケースも確かにあります。

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2017/12/01 10:00 https://markezine.jp/article/detail/27138

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