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「メールのCVRはあえて見ない」ユナイテッドアローズ流、顧客視点のCRM×メールマーケ術

特性を理解することでメールの効果は高められる

 こうした活動を経て、現在同社のメール開封率は25%以上、ストアブランドによっては30%を超える高い数値をキープしているが、安藤氏によると、これはメールの特性を生かしたメールマーケティングを実行した結果だと話す。

 「私たちの考えでは、メールは『Pull型』『ブランディング』『読み物』という3つの特性を持ったコミュニケーションツールだと考えています。かつてメールはPush型のツールでしたが、他のPushチャネルの登場により、今はお客様が自発的に情報を得るようなPull寄りのツールになっています。

 そのため、他チャネルでのコミュニケーションに切り替える選択をされているマーケターの方も多いと思いますが、こうした特性に理解して向き合えば、『デザインの自由度が高くブランドの世界観を忠実に表現できる』『文字数に制限がない』『時間をかけてゆっくり味わっていただける』という他のチャネルにはない効果を享受できると思っています」(安藤氏)。

 最後に、今後の展望として安藤氏は、「顧客軸」「Optimization(最適化)」の2つのキーワードをあげた。

 「今はメールの結果を、開封率とクリック率によって見ていますが、それはメール軸の考えで、これからは顧客軸で購読率を見ていく必要があると思っています。そうすることでそのお客様にとって適切な情報提供の頻度や、情報を欲しているタイミングを検証していきたい。

 最適化については、3年前にMAの導入を検討開始したときの反省からきています。その時は最適化に注力するあまり、何のために最適化をするのか目的を忘れてしまったことがありました。常にお客様のロイヤルティを高めるためということを忘れてはいけません。

 一斉メールやセグメントメールもすべて最適化できると考えています。ただ、お客様をよく理解していないと最適化を実現することはできません。それを忘れないよう常にお客様視点をもって、最適化に取り組んでいきたいと思います」とし、講演を締めくくった。

MarkeZineとチーターデジタルが考えるメールマーケティング最前線

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2017/12/13 22:53 https://markezine.jp/article/detail/27140

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