予算ゼロからのコンテンツマーケティング事業立ち上げ
1967年に創業してから日本で初めてVisaカードを発行し、パイオニアとして日本のクレジットカード業界をけん引してきた三井住友カード。今年12月に創業50周年を迎えるにあたり、現在記念キャンペーンやコラボレーション企画など、様々な施策を展開させている。
そんな同社で、統合マーケティング部に所属する福田氏は、コンテンツマーケティングによる「会員獲得強化(クレジットカードのオンライン入会の推進)」「顧客リテンション強化(クレジットカード利用額の増強)」に取り組んでいる。予算ゼロからコンテンツマーケティング事業を立ち上げ、コンテンツサイト開設から2年ほどの現在、記事数は100超、総PV数は約800万、サイト経由の会員獲得数は実に約2,300件にのぼるという。社内でコンテンツマーケティングの威力が認識され、かつ実績をあげるまでのプロセスを追っていこう。
「失敗する3つのパターン」と「成功に必要な4ステップ」
福田氏によると、コンテンツマーケティングが失敗するのには3つのパターンがあると言う。
1つ目が「予算をかけてオウンドメディアを制作したのに全然人が来ない」「バズったけど売上につながらない」など、“やってみたけど失敗”してしまったパターン。2つ目が、費用対効果などの疑念から、そもそも“決裁すらしてもらえない”パターン、3つ目が人手不足、リソース不足などを理由にやりたくても“余裕がなくてできていない”パターンだ。
こうした失敗パターンをクリアしなるべく早く結果を出すためには、コンテンツマーケティング成功のステップを踏んでいく必要があると福田氏。同氏が提示するのは次の4ステップだ。
「このステップで1番担当者がやりたいのは、『4、社外活用』だと思いますが、実績がないのにいきなりここを狙ってもお金も効果も出ません。まずはコンテンツマーケティングに対する社内の理解を深めて、予算を確保していく必要があります。そのため、このステップ論では社外活用に至る前に3つのステップを敷いていることがポイントなのです」(福田氏)
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