年代によって異なる緊急時に確認する情報源
次に、信頼性・緊急性の高い情報を得る際に見るニュースの情報源を聴取し、欲しい情報によってどのような使い分けがされているのか、実態を分析した。信頼性・緊急性ともに圧倒的にスコアが高かった情報源は「テレビ」で、普段接する人のボリュームも大きいことから、生活者への影響力の大きさがうかがえる。「ニュースサイト」「新聞」は、普段接する人のボリュームに大きな差はないものの、媒体の特性から緊急性のスコアで「ニュースサイト」が大きく上回っている。今後情報の信頼性が得られれば、「ニュースサイト」はテレビに次ぐ影響力の大きいニュースの情報源となりうるといえる(図表3)。
 
 また、緊急性の高い情報を得る際の情報源のスコアを年代別でみると、ここでも若年層と中高年層での大きな傾向差が見られた。10~20代は「ニュースサイト」のスコアが低く、代わりに「Twitter」のスコアが高い。これら2媒体での50代以上とのスコア差は20%前後見られ、緊急時に確認する情報源の違いが表れている(図表4)。
 
 実際に、若年層を中心に、地震が起こった際まずチェックするのはTwitterのタイムラインという人は多いだろう。そういう意味で、若年層では信頼性の高い情報を得るならテレビ、緊急の情報を得るならTwitterと、明確な使い分けがなされているのではないだろうか。
広告効果でも強いテレビ
普段接する情報源・使い分けの仕方とともに、広告への接触状況も調査した。「普段よく広告を目にする情報源」「内容まで見る情報源」「何かしらの行動までする情報源」をそれぞれ聴取し、その歩留まり率から広告効果の高いメディアは何かに迫る(図表5)。
 
 上記3つの指標に関して、ここでも「テレビ」が3項目すべてのスコアで突出して高く、影響力の大きさがうかがえる。一方、広告を目にしてから内容を見るまでの歩留まり率に注目すると、「新聞」が「テレビ」などを上回って69%と最も高くなっている。自動的に流れていってしまうテレビCMとは異なる紙媒体広告の強みが表れていると考えられる。また内容を見てから何かしらの行動をするまでの歩留まり率では、「Twitter」が88%と最も高く、広告の行動喚起という効果の面でも影響力の大きさが読み取れる。
▼調査レポート
『ニュースメディアはどう使い分ける?利用状況や広告接触を調査』(HoNote)

 
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                
                                 
                                
                                 
              
            