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シェア拡散されるブランドストーリー

2017年に最もシェア拡散された国内施策を発表 2018年のキーワードは「賛否両論のデュアル拡散」

 最近シェア拡散されているコンテンツを取り上げ、その理由を分析し解説する本連載。今回は2017年の国内広告・プロモーションの「SNSシェア拡散ランキング』を発表し、2018年のトレンドとなるキーワードも明らかにする。

2017年、国内広告・プロモーションの中で最もシェアされたのは?

 これまで、本連載の記事では、映画や音楽、政治など、幅広い分野のコンテンツが、どのようにシェア拡散されるのかという視点で解説してきました(前回記事はこちら)。

 今回は、2016年も実施した、2017年、国内広告・プロモーションの「SNSシェア拡散ランキング」をお届けします。これは、エンゲージメント数(※)を指標として、2017年に注目を集めた国内広告・プロモーションをランキング化したもの。ランキングに入った2017年の特徴的な施策の解説のほか、2018年のトレンド予想を行いたいと思います。

 ※エンゲージメント数とは

 いいねやシェア、コメント、リツイートなどFacebookとTwitterでの総アクション数に加え、対象コンテンツについて取り上げた記事に対するSNS上における口コミなどの総数。スパイスボックスの独自ツールにて計測。

 2017年に公開された広告・プロモーション施策(TVCM・Web・グラフィックなど形式を問わない)のソーシャルメディア上でのエンゲージメントボリュームを計測し、ランキングにしたものが下の図です。

2017年国内広告・プロモーションのエンゲージメント数ランキングTOP10
2017年国内広告・プロモーションのエンゲージメント数ランキングTOP10
※出典:株式会社スパイスボックス自社ツール集計(調査期間:2016/12/31~2017/12/31)

 エンゲージメント数を指標に“ソーシャルメディア上での評判形成”という視点で施策を眺めると、昨今、「広告・プロモーション」というカテゴリーでは収まらない企業コミュニケーションが増えており、2017年はその傾向がより顕著になっているようです。

 注:スパイスボックスの独自ツールを利用し、インターネット検索で抽出した話題の施策500程度のエンゲージメント数を集計してランキング化。今回は、国内におけるエンゲージメント数を調査対象にしたため、主に海外で情報が拡散されたと思われるコンテンツは著者の判断にて除外。

 今回、広告の露出量や好感度としては2017年の代表事例とも言えるau「三太郎」シリーズをおさえ、エンゲージメント数で圧倒的1位となったのは「レッドブル・エアレース」でした。空のF1とも称される飛行機レースの世界的スポーツイベントです。商品の直接的な広告、プロモーションではありませんが、ブランドの認知、好意形成に大きく寄与しています。圧倒的なエンゲージメント数を稼いだ同施策からは、今後の企業におけるコミュニケーション設計の示唆となるポイントが見えてきます。

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この記事の著者

物延 秀(モノノベシュウ)

スパイスボックス 副社長。2006年スパイスボックス入社。プロデューサーとして大手企業のデジタル・コミュニケーションをワンストップで支援し、2012年以降はソーシャルメディアを中心とした「共感」と「話題」を生むコンテンツのプランニングとプロデュース、自社ソリューション開発を統括。2016年に事業統括責任者および執行役員に就任。2017年より現職。自社サービス:インフルエンサーマーケティング支援「TELLER」、コンテンツマーケティング支援「BRAND SHARE」、ROI分析プラットフォーム「THINK」、自社メディア:「newStory」自著:『新ヒットの方程式』~ソーシャルメディア時代は、「モノ」を売るな「共感」を売れ!~(宝島社)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/01/23 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27751

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