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サイト内検索はなぜ「接客」なのか 三井不動産とZETAが取り組む大規模O2O施策の根幹に迫る

続く最適な在庫連携への取り組み

 ECと店舗の連携で課題となったのは何だったのか。この点について、黒岩氏は冒頭で述べた店舗側が抱えていた二つの課題に関連付け、在庫データとの連携を指摘した。

 「ファッション店舗の在庫変動は非常に激しいのです。ネットで商品を検索した時にはあったはずの商品が、店舗に行ってないとわかるとお客様は不満に思います。店舗によってもばらつきがあるので、在庫の持ち方に加え、データ連携のやり方とスピードを改善していきたいですね」(黒岩氏)

 消費者のショールーミングにもWebルーミングにも対応できるECモールにするために、在庫データの連携は「&mall」の今後の成長の鍵を握りそうだ。欲しい商品の在庫があることを「&mall」上で正確に把握できていれば、顧客自身がどの店舗に行けばいいかがWebからわかる。

 また、来店してみて欲しい色やサイズの商品が売り切れていたとしても、他の店舗に該当する商品があれば、その場で購入して自宅へ配送するよう手配し、購入を終わらせることができる。

 「&mall」で取り扱う商品点数は多いため、連携するデータ量が多く、処理に負荷がかかるのだという。黒岩氏は、「データ連携でのページ更新頻度を増やしていきたいのですが、更新の希望は店舗によって違うので、一律に同じではなく柔軟に対応していきたいと考えています」と語った。

 さらに、黒岩氏は次のように続ける。「昨年11月のオープン以来、お客様の利用は順調に進んでいます。やりたいことはたくさんあり、まだまだ伸ばせると考えていますが、すでに他のモールと比較しても好調に推移している店舗も出てきています。店舗があってこそのECですから、ECの成長と合わせて店舗をどう伸ばすかに取り組んでいきたいです」と今後の抱負を述べた。

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冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタントとして活動中。...

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2018/02/27 12:08 https://markezine.jp/article/detail/27781

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