集客とリテンションの両サービスを利用するストアは売上が4倍に
続いて、ECソリューション事業統括 本部長の岩永直也氏が登壇。Yahoo!ショッピングのストア向けに同社が提供しているソリューションの概要と、それらの利用状況や実績などを紹介した。
まずは、接客・リテンションを支援するSTORE's R∞について。同サービスでは、Yahoo!ショッピングのユーザーを属性や行動履歴、購買履歴でセグメントし、狙ったユーザーに対してクーポンを主体とする適切な内容のコンテンツを配信するという「コンテンツの出しわけ」が可能だ。
昨年からはYahoo!ショッピングの検索結果画面にもクーポンの有無が表示されるようになり、ストアへの集客にも有効なサービスとなった。もちろん、ターゲットを狙い打ちしたクーポンの出し分けは、CVRの向上に効果的だ。さらに、「○○円以上購入」などの条件により、注文単価アップも期待できる。
「実際に数百のストアのサンプリング分析をした結果、ご利用いただいているストアさまの売上は、平均して、サービス利用前の141%にまで増加しており、そのうちSTORE's R∞経由の売上比率も一定数あることがわかりました」(岩永氏)
一方、Yahoo!ショッピング出店ストアの集客を支援するのが、CPC(クリック保証型)広告サービスの「StoreMatch(ストアマッチ)」だ。こちらは、Yahoo!ショッピング内の検索結果画面の目立つ位置に「ストアのイチオシ!」という広告などを表示できるのが特徴。2017年の実績で平均ROAS(広告費用対効果)700%以上と、非常に高い効果を発揮している。
岩永氏によれば、STORE's R∞とStoreMatchの両方を利用しているYahoo!ショッピング内のストアは、すでに2,000店以上。それらのストアは、どちらも使っていないストアと比較して約4倍の売上実績をあげているそうだ。
「ふるなび」とLinkSwitchとの相性は抜群
後半の講演では、ふるさと納税サイト「ふるなび」を運営する株式会社アイモバイル 執行役員 事業企画本部 本部長の加藤秀樹氏、事業企画本部 マネージャーの柳井了氏を迎えて、パネルディスカッションを実施。広告主の立場から、LinkSwitchをはじめとしたアフィリエイトサービスの導入効果について語った。モデレーターは、バリューコマース アフィリエイト本部 コンサルティング3部部長の神谷真輔氏が担当。
神谷(バリューコマース) まず、ふるなびを紹介しているメディア様やその記事の内容について、どう感じていらっしゃいますか?
加藤(アイモバイル) 特産品や観光地など、ふるさと納税のトピックをいつもよく調べていただいていて、ありがたいです。旬な情報をどんどん取り上げてくださる方が多くて、それがCV獲得にもつながっているのだと思います。
神谷(バリューコマース) そういう意味では、アフィリエイトとの相性が良いのではないでしょうか。
加藤(アイモバイル) ふるさと納税サイトの中でも、ふるなびは玄人的な方たちに好まれているように思います。返礼品のカテゴリが豊富で、「ふるなびにしかないもの」も少なくありません。アフィリエイターの方にとって打ってつけの話題ではないでしょうか。
柳井(アイモバイル) 次々と記事を書いて公開していただく「スピード」も重要なポイントだと思います。ふるさと納税の申し込みは全体の半分が12月に集中することもあり、10~11月は自治体の返礼品入れ替えが非常に多くなりますが、メディア様にはその都度、迅速に記事に反映していただけました。
神谷(バリューコマース) メディア様のスピーディな対応は、LinkSwitch導入による効果も大きいと思います。実際に、12月はLinkSwitch経由の注文件数が40%以上を占めていますね。
柳井(アイモバイル) はい、アフィリエイト業界にとって革命的なツールだと感じました。やはり、アフィリエイターの方の気持ちが高まって、勢いに乗って書いたものが面白い記事になると思うのですが、アフィリエイトリンクを1つひとつ設置していく作業でその勢いが削がれてしまうこともあるのではないでしょうか。それが必要なくなるのは素晴らしいことだと思います。