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Webでひらく本をつくる2つのサービス「BCCKS」と「Texpo」

Web上に「もうひとつの本の形」を提案する「BCCKS」

 株式会社BCCKSが運営する「BCCKS」は、Webの上に「もうひとつの本の形=BCCKS」を提案するサービス。2007年8月にプレビュー版を公開し、辛酸なめ子、末井明、立花ハジメ、タナカカツキ、寺田克也といったクリエイターたちの作品をブックとして公開していたが、2月28日からオープンテストの参加会員の第一次募集を開始した。

 BCCKSでは、ブック作成ツールを使い、あらかじめ用意された雑誌、写真集、小説、日記、文庫本などのフォーマットを利用してブックをつくることができる。これまでに公開されたブックを開くと、実際の本さながらに、見開きで美しい紙面を楽しむことができる。今回募集が始まったオープンテストの会員になると、自分の素材でブックをつくるだけでなく、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの使用許諾範囲内で、写真共有サービス「Flickr」の素材を簡単に検索・使用することもできる。また、自分のお気に入りの「ブック」を登録したり、ブログパーツを使ってそのブックを他の人に紹介することも可能になっている。

BCCKSでは、本の表紙をクリックするとビューアーが表示され
ボタンをクリックするだけで読み進めることができる。
※画像はプレスリリースより転載。

 昨年から公開している株式会社ポイントとマガジンハウスのコラボレートによるミニマガジンのポータルサイトでは、紙面で気になる服を見つけたら、リンクをクリックするだけで購入サイトに飛ぶことができる。BCCKSでは、今後も積極的にタイアップ企画やイベント企画を展開し、BCCKSのメディア特性を活かした広告サービスの提供も視野に入れているという。

 BCCKSのコンセプトプランニングとアートディレクションはデザイナーの松本弦人氏が担当。株式会社BCCKSには、伊藤ガビン氏、竹中直純氏らのほか、さまざまな経歴や経験・人脈を持ったメンバーが参加している。

ウェブで出版ができる超文系サイト「Texpo」

 もうひとつ、気になるWeb出版サービスのプロトタイプバージョンが、2007年12月1日に公開された。未来検索ブラジルが運営する「Texpo」は、章立てされたまとまった量の文章ならなんでもひとまとめにしてウェブ上の「本」をつくることができるサービス。見た目としての本の再現にこだわったBCCKSとくらべると、Texpoに並んでいる本たちはページングされただけのテキストが続くシンプルな印象。しかし、Texpoはデジタルコンテンツの販売にも主眼を置いている点が大きく異なる。

 Texpoを運営する未来検索ブラジルは、高速な「2ちゃんねる検索」やオープンソースの検索エンジン「Senna」、仮想通貨「モリタポ」などの開発・運営で知られる。最小単位が0.1円の仮想通貨「モリタポ」では、決済用のAPIを数年前に公開。同社の公式ブログによると、誰かがコンテンツ販売サイトつくることを待っていたが、誰も作る気配がなかったので自社でつくってみたというのがTexpo誕生のなれそめのようだ。

Texpoでは「テキスポコミック(仮)」などの新サービスのほか、
「世にも奇妙な500文字」や「恋愛って何だ?大賞」などの企画もガンガン展開中。

 Texpoで本をつくるには、まずモリタポアカウントの作成が必要。モリタポアカウントでTexpoにログインすると、モリタポを使って有料の本を購入したり、応援したい本の著者にモリタポを寄付することができる。モリタポの最小単位が0.1円なのは「デジタルコンテンツの決済はこれぐらいじゃないとダメなんじゃないか」という考えによるものだという。

 未来検索ブラジルは、代表取締役を深水英一郎氏がつとめ、取締役として西村博之氏、BCCKSにも関わっている竹中直純氏が参加している。「BCCKS」と「Texpo」というコンセプトの違う2つのWeb出版サービス、多くの人が利用することによってどう変わっていくのか楽しみだ。

【関連リンク】
BCCKS
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2008/03/03 11:04 https://markezine.jp/article/detail/2834

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