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MarkeZine Day 2018 Spring

AbemaTVが語る、ヒットコンテンツを生む秘訣

 3月に開催されたMarkeZine Day 2018 Springに、AbemaTVにてオリジナル番組制作組織を管轄する谷口達彦氏が登壇した。同氏はセッションの中で、昨今話題になった「亀田興毅に勝ったら1,000万円」「72時間ホンネテレビ」などを例に、ヒットするコンテンツを生み出す秘訣を企画術、組織体制の両面から明らかにした。

AbemaTVが描く成長のループ

 講演の最初、谷口氏はAbemaTVのこれまでの歩みと概要を簡単に紹介した。AbemaTVはインターネットテレビ局として2016年4月に本開局。現在は多彩なチャンネルで動画コンテンツを配信し、最近では独自のドラマやバラエティーといったコンテンツも制作し、それが話題を生んでいる。

株式会社サイバーエージェント執行役員 株式会社AbemaTV 編成制作本部制作局局長 谷口 達彦氏
株式会社サイバーエージェント執行役員
株式会社AbemaTV 編成制作本部制作局長 谷口 達彦氏

 また、他社の動画サービスと違い、番組表通りに配信が行われるリニア配信を行っており、動画サービスの多くは有料なのに対し、無料で展開している。MAU(月間アクティブユーザー)は1,100万を超える。

 しかしなぜここまでのサービスに成長できたのだろうか。谷口氏は競合優位性として3つのポイントを挙げた。

1.TVクオリティのコンテンツ力

2.ユーザビリティの高いサービスを作る技術力

3.好調な既存事業による投資体力

 1つ目は先述の多彩かつ独自性の高いコンテンツを用意しているところだ。2つ目はこれまで様々なサービスを立ち上げてきたサイバーエージェントならではの技術力を活かし、動画を気持ち良く視聴できるかを考え日々サービス改善に努めている。3つ目は、年間200億ほど投資をし、2018年9月末ぐらいにはおよそ500億の累計投資という規模感という、他のIT企業では考えられない規模の投資をしており、谷口氏も「絶対に負けられない戦いだという気持ちでやっている」と語った。

 谷口氏は続けて、これまでの成長戦略における基本ループを明らかにした。

 「定期的に話題に挙がるような特番コンテンツを投入することで、ユーザーが一時的に急増します。その後、他の番組に興味を持ってもらう取り組みを進め、一定のユーザーをリピーター化し、MAUのベースアップを図っています。また、話題化できる番組が出なかった期間はレギュラー番組の魅力で少しずつ数字を伸ばしていくことが、今の成長戦略の基本ループです」(谷口氏)

AbemaTVユーザーの年齢層、性別は?

 次に、講演の中で明らかになったのは、AbemaTVの利用者属性のデータだ。ほとんどの読者の想像通り、スマートフォンが多くの割合を締め、タブレットを含めると8割近くがモバイルデバイスという現状だ。

 また、通信環境も8割近くがWi-Fiになっており、これに対し谷口氏は「今後の通信環境における整備次第で本当の勝負所が来る。競合に左右されず冷静に見定めて、投資タイミングを探りたい」とした。

 さらに、ユーザーの年齢層や性別の状況についても、谷口氏は解説した。

 「サービス開始当初は比較的30代から40代のビジネスマンを中心にリーチしていて、女性ユーザーは30%ほどでした。しかし、コンテンツの調達と独自制作を通じて改善し、最近では男女半々に近づいています。年齢層もリサーチの結果、20代から30代前半がユーザーの過半数を占めていることも明らかになっています」(谷口氏)

 現在AbemaTVはテレビ離れした若者にフォーカスを当てているということから、狙い通りの数字にはなっているようだ。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/05/14 09:00 https://markezine.jp/article/detail/28350

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