広告文の改善でCTRをアップしよう
今回は、広告文(タイトルと説明文)の作り方について解説しよう。
検索連動型広告では、とかく、登録するキーワードや検索結果での順位にとらわれがちだが、大量の情報がひしめく検索結果でユーザーの目にとまるかどうか、自社のウェブサイトに誘導できるかどうかは、広告文の出来/不出来にも大きく左右される。
そして、広告文の質を測るのに最も適した指標がCTR(Click Through Rate、クリック率)だ。
CTR[%]=(クリック数÷表示回数)×100
広告主にとっての最終的な目標が商品購入や資料請求などの何らかのアクションであるのはもちろんだが、オーバーチュアのスポンサードサーチやグーグルのアドワーズなど、検索連動型広告の主要サービスでは、掲載順位やクリック単価の決定要因に「広告の品質」を含んでいる。そして、これを大きく左右するのが広告のCTRなのだ。
つまり、広告文の改善によって高いCTRを実現することで、
(1)ウェブサイトへの訪問数が増え、アクションの数も増える
(2)CTRが広告の品質を上げ、上位掲載あるいは低いCPC(Cost Per Click、クリックあたりの費用)につながる
という成果が得られるわけだ。
広告文作成のイロハ
まずは、広告文作成の基本をおさらいしよう。
ポイント | 説明 |
---|---|
キーワードを含める | ユーザーが探しているのは自分が入力したキーワード。タイトルと説明文に検索キーワードを埋め込むことが広告文作成の基本だ |
表現は簡潔に | 検索したユーザーが検索結果を「じっくりと」見るとは限らない。一瞬で目を惹くシンプルな表現を心がけよう。限られた文字数ではあるが、ギリギリまで詰め込むのが必ずしも得策ではない |
対象を明確に | 価格は高いのか安いのか? ターゲットの性別は? 対象は全国か? 誰に何を伝えたいのかを明確にし、無駄クリックを避けながらも高水準のクリック率を実現することが理想だ |
商材や商圏、ターゲットとする対象などによってそのノウハウに違いはあるものの、CTRの高い広告文のポイントをまとめると、このようになるだろう。広告のタイトルと説明文を書く際の参考にしてほしい。
しかし、実際に広告文を書いてみると、上のようなポイントをしっかりと踏まえた文章を作ることの難しさがすぐに実感できるだろう。例えば、
「思いついた2つのタイトルのうち、どちらの表現が簡潔なのか」
「対象が明確に表現できているのは、どちらの説明文なのか」
このような疑問が沸いてくる。