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SNS起点で生まれるマーケティングトレンド

ユーザー爆増中のTikTok、企業はどう使うのが正解? 成功のカギはYouTuberとUGC


TikTokが10代の若者に支持される4つの理由とは

 TikTokの企業活用について考える前に、まずTikTokの特徴を簡単に説明しておきたいと思います。TikTokのコンテンツフォーマットは15秒動画です。ユーザーは、TikTokが提供する様々な曲に合わせて、リップシンク(口パク)動画や手や指だけで踊る簡単なダンス動画などを投稿したり、閲覧したりして楽しみます。

 そんなTikTokが10代の若者に支持される主な理由は、以下の4つに集約できます。

1.盛れる

 TikTokユーザーは、同社が提供する最新楽曲を利用し、美顔フィルターで“自身の顔を盛り”ながら、簡単に質の高い動画を作ることができます。“自身をどれだけ可愛く盛れるか”がSNS投稿の動機の一つとなっている中で、TikTokはその心理を上手く捉えた作りになっています。

2.手軽(「真似る」だけで投稿OK!)

 TikTokにはリップシンク動画など、「この曲にはこの動き」という簡単に真似できるフォーマットが多数存在します。そのため人気投稿者(TikToker)の振りを真似したり、デュエット機能で人気者と一緒に踊ったりするだけで、簡単に“自分を盛った”動画を作ることが可能です。

 体一つあれば、オリジナルのアイデアやアイテムがなくても簡単に投稿できるこのハードルの低さが、ユーザーを惹き付ける最大の要因となっています。

 たとえば、TikTokで人気の小学生TikToker「ひなたちゃん」の動画には100万以上の「いいね」が付いています。そしてTikTokにはそのような人気動画とコラボできるデュエット機能が搭載されており、下記のように簡単に人気TikTokerと一緒に踊る動画が作成できるのです。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

東原優希さん(@ywkiywki108)がシェアした投稿 -


出典:東原優希さんのInstagramアカウントより

3.「いいね」が付きやすい

 2018年11月現在のTikTokは、主な投稿の閲覧方法が「フォロー中」と「おすすめ」の2つになっています。現状のTikTokでは、ソーシャルグラフ(フォロー)よりも「おすすめ」がメインのタイムラインになっているようですが、「おすすめ」内の動画の検索方法が実質あまりなく、一つひとつの動画が一期一会状態です。

 そのためユーザーは、気になった動画に「いいね」することで「保存」して後で見返すという行動をとります。つまり、「真似したくなる動画がたくさん流れてくる」「色々と保存して後で真似する」「大量にいいねが付く」という好循環を描く構造を作り上げているのです。

4.投稿者が有名になれる可能性も

 また、TikTok内には「#広告で有名になりたい」というハッシュタグがあり、既に12万件以上の投稿に付けられています。この#タグに参加することでTikTokの広告に出演できる(=有名になれる)チャンスを提供しています。「投稿で一躍有名になりたい」というティーンユーザーのインサイトを巧みに捉えて投稿促進につなげています。

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TikTok活用に成功した企業プロモ事例

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この記事の著者

森竹 アル(モリタケ アル)

 スパイスボックス 取締役副社長 事業統括責任者。2006年にスパイスボックス入社。プロデューサーとして大手自動車メーカー、食品メーカー、ゲーム会社等のデジタルマーケティングを支援。2013年、プロデュース局局長就任。すべてのクライアントワークを統括。2016年以降は、ソーシャルメディアを中心に「共感」と「話題」を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/02/19 20:25 https://markezine.jp/article/detail/29625

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