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COLUMN

インサイトフォース山口氏×大企業からベンチャーに転職した島袋氏の「アラフォーキャリアのリアル」対談

 明解なキャリア論で話題の『マーケティングの仕事と年収のリアル』の著者、インサイトフォース代表取締役社長の山口義宏氏。その本に「背中を押され」転職を決意したのは元・キリンの島袋孝一氏。二人に「アラフォーマーケターのリアルなキャリア」について語っていただきました。

大手の事業会社からベンチャーへ

――島袋さんには、キリンの前にいたパルコを退職される際にもキャリアについて取材させていだたき、記事を公開しました。約2年半勤めたキリンを2018年12月に退職され、1月から入ったのは?

島袋:アプリを簡単に開発・制作できるプラットフォームサービス「Yappli」を提供し、SaaSビジネスを展開するヤプリです。社員数100人ほどのベンチャー企業です。

山口:大手の事業会社から、ベンチャーのベンダーへの転職ですか! 前提の確認として、元々はパルコでデジタルマーケターに?

インサイトフォース株式会社 代表取締役 山口 義宏氏(左)/株式会社ヤプリ コミュニケーション室 マーケティングスペシャリスト 島袋 孝一氏(右)
インサイトフォース株式会社 代表取締役 山口 義宏氏(左)
株式会社ヤプリ コミュニケーション室 マーケティングスペシャリスト 島袋 孝一氏(右)

島袋:パルコには2004年に新卒で入社し、2013年にデジタルの部署ができて、そこに加わってからですね。2016年に、非デジタル部門への異動の内示をきっかけに、同年、デジタル専門部署のあるキリンに移りました。その当時から、キリンのデジタルマーケティング部は経験者採用を積極的におこなっており、以降も社内外から採用を行い、年々人が増えていき、かなりの大所帯で、良い意味で業務が細分化されています。

山口:それだけの人数がいるということは相当内製化しているんですね。

島袋:そうです。ブランド支援チーム、Web制作チームやDMP周り、ソーシャル運用など。そのソーシャル運用がまさに私の担当でした。

専門領域のコモディティ化を察知して

――島袋さんが転職を意識されたのは2018年に入ってからですか?

島袋:2年間キリンでソーシャル中心の担当をしてきて、これをこのまま続けていっても良いものかと考えるようになりました。そんな時にちょうど山口さんの『マーケティングの仕事と年収のリアル』も読んで、特に刺さったのが「専門領域のコモディティ化を察知する」という部分。パルコでもキリンでもソーシャルの運用をやってきましたが、その領域は既にコモディティ化していて、「これって階段を上っているんだっけ?」と改めて考えさせられ、転職を決意する動機づけとなりました。

山口:ビジネスKPIとご自身の施策のKPIがつながっていないという悩みはありましたか? 売り上げとの距離感ですね。

島袋:それもありましたね。業務自体は楽しいのですが、来年で39歳と40も目前で、もっとビジネスインパクトあることをしたいという気持ちが高まっていました。これも本の中にあった「マーケティングキャリアの6段階」で言えば、自分はステージ3の「特定領域の専門家」。その上を目指したいと思ったら、手がけられるスコープ(範囲)を広げる必要性があるなと。かといって、ジェネラリストになりたいわけでもないので ある程度領域は絞りつつロールを広げるイメージです。それを社内でやるか社外でやるかで、後者を選択しました。

【マーケティングキャリアの6段階】
・ステージ1:マーケティング業務の見習い
・ステージ2:特定業務の担当者(ワーカー)
・ステージ3:特定領域の専門家(スペシャリスト)
・ステージ4:マーケティング施策の統合者(ブランドマネジャー)
・ステージ5:ブランド・マーケティング全体の責任者(CMO)
・ステージ6:マーケティングに強い経営者(CEO)
(『マーケティングの仕事と年収のリアル』ダイヤモンド社より)

山口:業界を変えたり、知名度の低いところに行くことでより上のステージの仕事を探しやすいということはありますね。大手から中小やベンチャーという選択にびっくりする人もいるかもしれませんが、個人のキャリアで考えると結構ある話です。とは言え、他の転職先も考えたわけですよね?

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この記事の著者

市川 明徳(編集部)(イチカワ アキノリ)

MarkeZine編集部 副編集長 大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告・書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングにあたり、漫画技術書のベスト&ロングセラーを多数手がける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。漫画記事や独自取材記事など幅広いアウトプットを行っ...

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