「『情報を届けたい人たち』と仲間になれれば、国境を越えるコミュニケーションも簡単になると思います」こう語るのは、国内クライアントのグローバルコミュニケーションも手がけるアサツーディ・ケイのクリエイティブ・ディレクター大塚智氏。大塚氏の手がけた『未来レストラン』や『Bons-AI』は企画自体の規模感以上の、デジタル的な「広がり」を感じさせる。国境に縛られない「広がり」を秘めたデジタルクリエイティブの可能性・今後の展望について話を聞いた。
※本記事は、2018年11月25日刊行の定期誌『MarkeZine』35号に掲載したものです。
小さなことでも、大きく広げられる

株式会社アサツーディ・ケイ クリエイティブ・ディレクター 大塚 智氏
東京藝術大学大学院修了後、デジタルとマーケティング領域の経験を背景に、映像/Web/イベント/PRなど、カテゴリーを横断した企画・クリエイティブ開発に従事。国内クライアントの海外コミュニケーション・外資クライアントの国内コミュニケーションなど、グローバルプロジェクトを数多くサポート。カンヌライオンズ、アドフェストなどでの受賞歴をもとに審査員としても活動。
――デジタルクリエイティブの強みはどこにあると考えていますか。
小さなことでも、大きく広げられることはデジタルクリエイティブならではの強みだと思っています。
最近だと『未来レストランいぶき』という事例があります。こちらは、JAXAが開発する地球温暖化の進行状況を観測する技術衛星「いぶき」のキャンペーンです。話題が薄れてしまい自分ごと化されなくなってしまった地球温暖化を改めて身近に感じてもらうべく、「地球温暖化がこのまま進んでしまった未来で私たちが食べるかもしれない料理」をテーマに、実際の観測データや研究データをもとにした創作料理を提供しました。席数はわずか20と、小規模なイベントでしたが、それがニュースとして、マス・デジタル問わず広がりました。
――デジタルクリエイティブというものの幅広さを、本連載の中で感じているのですが、大塚さんはどのように捉えていますか。
デジタルクリエイティブには大きく分けて3つの領域があると思っています。1つ目は、エンジニアリングの側面から、デジタルでしかできない体験を作るもの。エンジニアのバックグラウンドを持つ方が、デジタルでしか表現できない体験やサービスをキャンペーンの一環として開発・提供しているケースが多いです。
2つ目はソーシャルメディアのユーザーと一緒に話題を盛り上げていく、ファシリテーション型のデジタルクリエイティブです。SNSなどから世の中の空気を読み、クイックにレスポンスする力の長けたクリエイターの方が良く使いますね。
3つ目は、デジタルコミュニケーションの環境を前提にして、広がりやすいモノ・コトを作るデジタルPRというやり方です。JAXAのプロジェクトもこれにあたります。
その中で僕が得意としているのは、3つ目です。冒頭のとおり、小さなことを大きく広げられるというデジタルの強みを活かし、グローバルなコミュニケーション、キャンペーンを設計しています。また、そうしたグローバル展開に関するご依頼も多くいただいています。
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大木 一真(オオキ カズマ)
モジカク株式会社 代表取締役。株式会社サイバーエージェントに新卒で入社し、Webメディア「新R25」の立ち上げにディレクター兼編集職として参画。Webマーケティングを手掛ける株式会社AViC(2022年7月に東証グロース市場へ上場)の創業期に参画し、執行役員を務める。2019年1月にBtoBサービスやSaaSの導入事例の制...
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