コスプレイヤーやアイドルとのコラボ企画も
―― ミスコンへのスポンサードの理由が等身大という点には納得ですが、ミスコン以外の候補はあったのでしょうか。
はい、ありました。そもそも認知獲得に舵を切り始めたのが数年前です。テレビCMで多くの方に知ってもらうという方法と、ターゲットをガチっとセグメントして、そこに集中投下して知ってもらう方法、2つの戦略を同時並行で走らせています。ミスコンはターゲットをセグメントした戦略の一つですね。
セグメント戦略のほうはコスプレイヤーやアイドルに向けたアプローチも展開しています。たとえばコスプレで言うと、世界コスプレサミットというイベントとのコラボ企画も実施しました。
同イベントは毎年夏に名古屋で開催されています。アニメは日本の文化であり、行政もバックアップしているクールジャパンの一環のイベントです。世界コスプレサミットと一緒に組んで「リゼカップ」というツイッターを活用したコスプレイヤーNo.1を決めるコンテストを開催しました。
またアイドルではフジテレビさん系列が主催の、お台場で毎年夏に行われる日本で一番大きなアイドルフェスティバル「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」とコラボしました。アイドルたちにソーシャル上で競ってもらい、その優勝者にはTIFの中でアイドルが一番立ちたいと思うステージに立てる権利を賭けて勝負していただきました。
このようにセグメントしたアプローチをいろいろと試しているのですが、一番長く続いているのがミスコンです。ミスコンは今年で3年目になる取り組みですね。
ミスコン効果が数字にも表れている
―― ミスコンは相手が学生になりますが、一般企業を相手にした取り組みと違う点などあるのでしょうか。ミスコンだからこそ注意を払っている点はありますか。
まずミスコンに出場するファイナリストや実行委員の方々を含め、学生の情熱を損なわないよう細心の注意を払っています。あくまで私たちはサポートする側であり、大人が邪魔をしない。学生の企画に協力させてもらい一緒に盛り上げていきたい。私たちは認知のため、学生は盛り上げるため、というお互いの役割を尊重しています。
実際にミスコンは数値面でも効果が出ています。四半期に1回、全国8,000人ほどを対象に認知度調査を行っているのですが、性別、年齢、職業、都道府県など色々な属性を掛け合わせると学生への認知度が出せるんです。
脱毛業界のメインターゲット層である20代女性の認知度と女子学生だけの認知度を比べた時に、競合他社は認知度の乖離は平均で約−77%の差がありました(※)。一番大きな乖離は-200%です。
※例:20代女性認知度30%、女子学生認知度15%の場合は、−15%という計算。
一方で唯一リゼクリニックだけが+0.1%という結果が出ました。つまり、20代女性の認知度と女子学生の認知度がほぼイコールということになり、世代間でのギャップがありません。さらに20代女性より、女子学生の認知度のほうが高いというエリアも複数ありました。
これらの結果は、学生に対する認知度という意味で非常に競合優位性が高いという証しであり、ミスコンを通じて大学生にアプローチしてきた結果だと考えております。
