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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

2019年のマーケティング戦略(ブランド編)

顧客の生の声をマーケティング施策に反映(カオナビ)

2018年を振り返って

 弊社はデジタルマーケティングでのリード獲得を主体としたインバウンドの営業体制をとっており、MAやSFAを駆使して効率的な営業体制を構築してきました。あらゆるチャネルから獲得したリードは、MAによってセグメントを分け、スコアリングを行うことで、インサイドセールスにHOTな状態でパスされる仕組みを確立できました。またインサイドセールスとマーケティングの連携を強化することで、マーケティング施策単位でのフィードバックが可能になり、データには反映できないリードの生の声を、マーケティング施策に反映できるようになったことも非常に大きな変化だと感じています。

2019年へ向けて

 2019年はエンタープライズ層への営業を本格化するためにABMを実践します。昨年からFORCASを導入し、企業DBの情報が整ってきました。インバウンドで得たMAの仕組みを活かしつつも、ABMをベースとしたアウトバウンドの営業体制を実現していきます。また、お客様に利用し続けていただくために、インバウンド体制で得られたノウハウをカスタマーサクセスの分野でも共通して活用できるのではと考えています。インバウンドで得たマーケティングのノウハウやMA、CRMの活用方法を、お客様のチャーン抑止の施策に活かしていきます。

アカウント本部 インサイドセールスグループ マネージャー 最上 あす美氏大学卒業後、飲食店の広告媒体を扱う営業、不動産業を主とする持株会社の人事を経て、2015年8月に初のインサイドセールスとしてカオナビに入社。MAの導入から運用までを担当し、現在はMAを活用した見込み顧客の育成と案件化の促進を図るインサイドセールスグループのマネージャーとして活躍中。

アカウント本部 インサイドセールスグループ マネージャー 最上 あす美氏
大学卒業後、飲食店の広告媒体を扱う営業、不動産業を主とする持株会社の人事を経て、2015年8月に初のインサイドセールスとしてカオナビに入社。MAの導入から運用までを担当し、現在はMAを活用した見込み顧客の育成と案件化の促進を図るインサイドセールスグループのマネージャーとして活躍中。

より良いメディアビジネスの形を追求(クラシコム)

2018年を振り返って

 いくつかのブランドがWebドラマの取り組みをスタートしたことが印象に残っています。弊社でも「青葉家のテーブル」というドラマを2018年4月からSNS等で配信したのですが、お客様や企業様からとてもポジティブな反響をいただいております。自社他社問わず、ドラマの取り組みは、「商品を売る」ためというより、「ブランドとして大切にしたい世界観はこういうものです」というメッセージを伝えることを第一にしていると感じます。それは、世界観と一緒にブランドを認知してもらうことが、生活者から選ばれるブランドになる一つの要素になってきているからでしょう。

2019年へ向けて

 お客様から「ありがとう」と言ってもらえるコミュニケーションや企画をより一層推進していきたいです。それは、BtoCのEC事業、BtoBのブランド広告事業の両方に言えます。特にブランド広告事業に関しては、メディアの広告枠上のコミュニケーション以外の方法にも積極的にチャレンジしていきたいです。たとえば、ECサイトの送料。通常お客様が負担する送料を企業様の広告費として負担していただき無料にできれば、「ありがとう」の連鎖が生まれるのではないかなどと考えています。「広告の本質は何なのか?」という問いに向き合い、メディアビジネスの可能性をさらに広げていきます。

事業開発グループ マネージャー 高山 達哉氏2015年9月、クラシコム入社。事業開発グループで広告事業の立ち上げを行い、様々な企業とのタイアップ施策を展開。現在は「BRAND NOTE PROGRAM」などタイアップ領域を拡充させ、より良い広告コミュニケーションの形を追求している。

事業開発グループ マネージャー 高山 達哉氏
2015年9月、クラシコム入社。事業開発グループで広告事業の立ち上げを行い、様々な企業とのタイアップ施策を展開。現在は「BRAND NOTE PROGRAM」などタイアップ領域を拡充させ、より良い広告コミュニケーションの形を追求している。

サスティナブルなイノベーションを起こす組織へ(クレディセゾン)

2018年を振り返って

 2018年は、デジタルマーケターの守備領域が大きく広がったように思います。弊社でもあらゆるビジネスシーンにおいてデジタルからのアプローチが求められる機会が増え、既存概念に捉われない想像力を試されることが増えた実感があります。クレディセゾンでは、クレジットカード事業のためのアプリ開発・CRM強化はもちろんのこと、スマホ決済・永久不滅ポイント運用・MAを使ったカード利用促進、CDP構築やマーケティングソリューションの拡充に力を入れました。また、カード会員様のQOL向上のために何ができるか? と考え抜いた年でもありました。

2019年へ向けて

 社会課題を解決するために、クレディセゾンに何ができるかを常に考えていきたいと思います。高齢化社会のためにできることや、小売流通を元気にするためにできること、決済データのビジネス貢献の可能性を追求することなど、クレジットカード会社の枠を超えて取り組んでいきます。2019年は、モバイルペイメントや革新的な決済サービスがどんどん生まれてくる中で、サービスそのもの・企業そのものの真価を問われる1年になることは間違いありません。あらゆるシーンで利益にはこだわりつつも、サスティナブルなイノベーションを起こせる組織になりたいと思っています。

デジタルマーケティング部 栗田 宏美氏地域密着型メディアの広告企画営業、ネット広告代理店コンサルタントを経て、2014年クレディセゾン入社。オウンドメディア『SAISONCHIENOWA』を立ち上げ、チームリーダー兼編集長としてブランディングと働き方改革の2軸を推進。厚生労働省障がい者雇用テレワーク事業に参画し、2018年4月から現職。カード購買データの利活用や新規事業プロジェクトを担当。日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会幹事。

デジタルマーケティング部 栗田 宏美氏
地域密着型メディアの広告企画営業、ネット広告代理店コンサルタントを経て、2014年クレディセゾン入社。オウンドメディア『SAISONCHIENOWA』を立ち上げ、チームリーダー兼編集長としてブランディングと働き方改革の2軸を推進。厚生労働省障がい者雇用テレワーク事業に参画し、2018年4月から現職。カード購買データの利活用や新規事業プロジェクトを担当。日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会幹事。

「本質的なリーチの効率化」を目指す(KDDI)

2018年を振り返って

 「広告リーチの効率化と最大化」に取り組んだ1年でした。今もテレビCMのリーチ力は健在ですが、視聴率を指標としたバイイング手法からの転換を図ろうとしています。テレビはターゲット層を狙うために「GRP」を足し上げて出稿しますが、結果的に全体の出力が高まり過ぎて、効率が非常に悪く、特定の層にはオーバーリーチとなっている状況が見えてきました。出稿量の適正化を図りつつ、デジタルを含めた他媒体とのアロケーションにより、広くターゲット層にアプローチする手法がないか、またオーバーリーチが宣伝効果上、どのレベルでマイナスとなるのかを模索した1年でした。

2019年へ向けて

 更なる「本質的なリーチの効率化」を目指します。広告主としても、お客様にとっても、違和感やストレスのない「本質的な意味のある広告」によるリーチを理想とし、それを体現するようなメディア・バイイング手法を模索していきます。引き続き、お客様におもしろいと思ってもらえるクリエイティブと訴求内容のバランスを取りながら、適切なメディア出稿を行っていきます。また、一方的な広告ではなく、消費者と双方向のコミュニケーションが取れる、企画・クリエイティブ制作・メディア活用などに、取り組んでいきたいと思います。

宣伝部 部長 馬場 剛史氏1995年に日本移動通信(現・KDDI)へ入社し、カスタマーサービス部門に配属。コンシューマ営業本部、コンシューマ事業企画本部にて、auショップ戦略の企画、auのリブランドや、マーケティング戦略・コミュニケーション戦略の策定に従事。2018年4月より現職。

宣伝部 部長 馬場 剛史氏
1995年に日本移動通信(現・KDDI)へ入社し、カスタマーサービス部門に配属。コンシューマ営業本部、コンシューマ事業企画本部にて、auショップ戦略の企画、auのリブランドや、マーケティング戦略・コミュニケーション戦略の策定に従事。2018年4月より現職。

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データから顧客のインサイトを推測(コニカミノルタジャパン)

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MarkeZine(マーケジン)
2019/01/25 13:45 https://markezine.jp/article/detail/30129

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