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マス・デジタルの最適配分を予測 ライフネット生命が再び成長軌道へ回帰した理由

新規契約件数も過去最高を更新

MZ:実際、業績にもシミュレーションの結果が反映されたのでしょうか。

肥田:全てがシミュレーションのおかげとは言えませんが、今振り返ってみるとDATUM STUDIOさんとの取り組みを始めた頃から、業績に変化が出始めたような気がします。シミュレーターでは主に件数を追っているのですが、2018年10月に6年ぶりに過去最高件数を更新できました(※:取材後の2019年1月には過去最高の件数を再度更新)

 生命保険は検討期間が長い商材なので、継続的なマス広告は確実に購買行動に影響を与えているはずなんですが、以前はそれをデータとして提示することができず、歯がゆさを感じることもありました。

 シミュレーターを活用して広告効果を可視化できた今は、マス広告とデジタル広告の予算を適切に配分していくことの重要性を、やっと説明ができるようになったと実感しています。

時代の変化に合わせたアップデートを

MZ:最後に、今後の展望について教えてください。

肥田:「データは生物」というのは本当に実感しているので、今後も定期的にアップデートしていかなければいけないと思っています。

 ライフネット生命が開業したころはガラケーが主流でしたし、PCからスマホへシフトしたのはここ数年の話です。この先、前例のない効果的な広告が突然出てくるかもしれませんし、将来どうなっているのかを完璧に予測することはできないので、時代に合わせて柔軟に対応したいですね。

里:当社としては、シミュレーターの範ちゅうではないのですが、クリエイティブの効果も分析できるようにしていきたいと考えています。また、これまでの実績をベースにソリューションをアップデートしていく予定です。

肥田:少し前に、「マス広告はもうダメだ」という風潮がありました。しかし、DATUM STUDIOさんと一緒にマス・デジタル含めた広告効果を検証してきたおかげで、両広告を適切に運用していく重要性を実感できました。

 ただ今後、流れがマスに寄るのかデジタルに寄るのかはわかりません。打ち手自体は無数にあるし、商材によって売り方はまったく違います。世の中のトレンドと自社のトレンドを把握して、その時その時に適した配分を考えていくしかないと考えています。

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2019/02/25 07:00 https://markezine.jp/article/detail/30303

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