SEOで欠かせない視点~“機械”からコンテンツはどう見えているのか?
SEOで欠かせないもう1つの視点が、Googleなどの検索エンジンによる評価、“機械”からコンテンツはどう見えているかです。たとえば、優れたコンテンツを作成しても検索エンジンがクローリングできない状態であればSEO効果以前の問題。またJava Scriptを多用したWEBページは検索エンジンが正しくページ内容を理解できない場合もあります。つまり、SEOでは“人間”からだけでなく、“機械”からコンテンツがどう見えるかも重要な視点です。
Googleは、高品質なコンテンツの特徴に「E-A-T(Expertise:専門性、Authoritativeness:権威性、Trustworthiness:信頼性)」を挙げていますが、“機械”はどのようにコンテンツの専門性や権威性、信頼性を評価するのでしょうか?
正確な評価ロジックはブラックボックスになっていますが、最近、アメリカのSEO関連セミナーでは、「構造化データマークアップ」と「ポジション0(強調スニペット)」という2つのキーワードに注目が集まっています。これらのキーワードから“機械”がコンテンツをどう見て、評価しているかを考えていきましょう。
構造化データマークアップで“機械”がコンテンツを早く正確に理解できる
AI・アルゴリズムなど“機械”が進化しているとは言え、多種多様な形式で書かれた文章内容を正しく理解し、その上で“人間”に近い形で信頼性を評価することは現時点ではまだ難しい様子。そこで、“機械”がコンテンツの内容を早く正確に理解するのを助ける方法の1つが、構造化データによるマークアップです。
構造化データマークアップとは、コンテンツの見た目は変えずに、HTML要素を特定のルールに従ってマークアップする手法で、活用するとGoogleなどの検索エンジンによるコンテンツ認識が明確になり、SEO効果もある手法であると考えられています。SEO効果にもつながりそうな活用例を紹介します。
「コンテンツの公開日や更新日」をマークアップ 最新情報であることを伝える
コンテンツ上に公開日や更新日の情報があれば、新しい情報か古い情報か“人間”は判断できますが、それを構造化データとしてマークアップすることで“機械”も明確に日付を認識できるようになります。定期的に更新中のコンテンツなどは、最新情報であることが検索エンジンに伝わりやすくなり、SEO面の効果も期待できそうです。
「著者情報」をマークアップ SNSのアカウント情報などとともに伝える
コンテンツの著者情報は、テキストで掲載するだけでなく、構造化データとしてマークアップすることが効果的です。構造化データとして著者の氏名や会社名、会社ホームページURL、LinkedInやTwitterなどSNSのアカウントURLも“機械”に伝達できます。十分に運用されているSNSアカウントであれば、信頼できる著者との評価につながる可能性もあります。
検索結果での特殊表示対象のマークアップ
SEO観点における「構造化データ」マークアップのメリットの1つが、「検索結果での特殊表示(リッチリザルト)」です。特にイベントやレシピ、求人情報などGoogleがリッチリザルトの対象としている情報は、構造化データでマークアップすることで、検索結果での特別な表示がされ、検索エンジン経由でのアクセス増加を期待できます。