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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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MarkeZine Day 2019 Autumn(AD)

案件化数は以前の40倍に!さくらインターネットがMA活用に成功した理由とは

課題解決に必要だった営業との連携とは

 先述の組織における課題を解決すべく、さくらインターネットでは組織ごとのミッションを理解するように務め、マーケティング部としてのミッションも各組織の決定権者に伝えるようにした。具体的には営業部から協力者を探し、マーケティング部が考える取り組みの意義や、短期/中長期で効率化できることを理解してもらい、営業部で共有してもらった。

 また、フィードバックの重要性についても伝えた。石井氏は、「最初の失敗の原因はミスコミュニケーションにもありました。だからこそ、見込み顧客(MQL)の品質や定義などについては、都度フィードバックをもらい、組織間で協力して改善を繰り返しました」と説明する。

 石井氏は、「デジタルのツールの利用用途をマーケの成果指標だけに利用せずに、組織としてツールを利用すること」が重要だと説く。さくらインターネットでは、リード獲得から受注までのプロセス管理を実現すべく、「組織的な営業ができる状態」にし、それを利用するようにしたという。

 「ツール自体は、営業が利用しなくても、ツールの恩恵を受けていることで(営業の)仕事が効率化されている効果があります。営業にもMAの導入で成果が出ているということを理解してもらうことが大切です」(石井氏)

 最後に石井氏は、「デジタルマーケティングの利点はすべてがデータとして測定できることですが、我々はデジタルでは完結しないオフラインの部分にも注力しています。そこでは、事前の取り決めや組織連携が不可欠であり、社内調整が重要です」と訴えた。

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この記事の著者

鈴木 恭子(スズキ キョウコ)

 東京都出身。週刊誌記者などを経て、2001年IDGジャパンに入社。「Windows Server World」「Computerworld」などの記者・編集を経て2013年にITジャーナリストとして独立。主な専門分野は組込系セキュリティ。現在はIT(Information Technology)とOT(Opera...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2019/11/12 10:00 https://markezine.jp/article/detail/32202

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