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ラクスル×GOに聞く、テレビCMの民主化に両社が乗り出す理由

サービス開始から1ヵ月、現在の反響は?

MZ:提供開始から約1ヵ月が経ちますが、導入状況や業界内での反響はいかがでしょうか。

田部:お問い合わせはすでに数十件は頂いている状況です。企業によっては早速、要件を整理しクリエイティブやブランドコンセプトについてコンサルティングを進めています。

鶴見:僕はバックグラウンドが広告代理店なので、そういう方々から大きな反響がありました。ただ、今回の提携で我々は既存の広告代理店の仕組みを否定したり、破壊したりしたいわけではありません。テレビCM制作のハードルを下げ、使い方の可能性を広げることでより多くの企業が取り入れやすくすること、すなわちこれまでの広告会社が築き上げてきたテレビCMの経済圏をより拡大することを目指しています。

田部:昨今、ネット広告が著しい成長を見せていますが、やはりリーチを取るならテレビCMの活用はこと日本においては有効です。現に、近年急成長しているスタートアップもテレビCMに投資をしています。

 我々も含め、上手くテレビCMを活用して企業・事業を成長させることができたファクトもある中で、より多くの企業がテレビCMを活用できるようにすることが広告業界のため、ひいては日本の産業全体にとっても良いことなのではと思っています。

テレビCM活用の民主化を目指す

MZ:最後に、今回の提携と両サービスの提供を通じて、広告・マーケティング業界にどのような変化を起こしたいか、意気込みを聞かせてください。

田部:今回の両サービスは、選ばれる理由を一緒に作り、テレビCMの役割や効果を見極め、企業・事業の成長に少しでも貢献することが目的になっています。

 これだけ情報が飽和している社会だと、良いサービスであるにもかかわらず知られずに埋もれていくケースも残念ながら出てきてしまう。そういった企業が出ないよう、適切にサービスの良さが伝わる状態を作っていくことが重要だと考えています。

 また、テレビCMに関するプランニングやクリエイティブに関するノウハウを持っている企業・人材は限られています。そのノウハウを我々が広く伝えていくことで、テレビCMを活用したマーケティングが民主化されていき、広告業界の成長にもつながるようなサービスにしていきたいです。

MZ:鶴見さんはいかがでしょうか。

鶴見:テレビCMは企業の変革や成長を急速に推し進める上で非常に重要な武器で、大きな決断のいる投資でもあります。そこに対し、今回の提携で後押しできるのは、GOとして意義のあることだと考えています。

 また、テレビCM自体が広告業界・作り手側からして閉塞感を抱く状態が続いていると思っているので、今回の提携を通じて新しいCMの使い方の提案、役割の再定義がしたいです。そうすることで、クリエイター側も今までとは違った発想や貢献の仕方ができるようになるはず。そして、業界にある閉塞感が少しでも緩和できるような取り組みになればと感じています。

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2019/11/07 10:00 https://markezine.jp/article/detail/32253

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