さらなる話題化契機にアカウントを開設
MZ:これだけTwitterで話題になったのを踏まえ、シャウエッセンのTwitterアカウントを立ち上げたんですか。
比恵島:いえ、実はレンジ解禁の後に開発したシャウエッセンのお肉部分だけの「あらびきミートローフ」がTwitterで話題になったんです。シャウエッセンの味が好きで、細かく刻んでチャーハンに入れたりするということが調査の中でわかっていて、シャウエッセンの味が好きな方向けに開発したんですが、これもTwitterで非常に話題となりました。
MZ:篠原さんから見て、ミートローフはどのような話題が起きていましたか。
篠原:これもレンジ解禁と同様、発売以降非常に話題になっていました。Twitterでは #Twitter家庭料理部 #時短レシピ などのハッシュタグを通じてレシピに関する情報が多く集まるので、「あらびきミートローフを使ってこんな料理を作った」といった投稿はもちろん、「大好きなシャウエッセンの肉が食べまくれる!」といったポジティブな反応も起きていました。この頃から、まだ公式アカウントはないものの、Twitterの中ではシャウエッセンがおもしろいことをしているという会話が自然と起き始めていました。
比恵島:これらの話題化と、そして発売から35年目というタイミングもあったので、遅れながらではありますが、Twitter公式アカウントを立ち上げました。
MZ:Twitter公式アカウントは、どのような方針で運用していますか。
比恵島:基本的には「手のひらを返します」という宣言を行ったときと同様、少し不器用で真面目な人間らしさが感じられるコミュニケーションを意識しています。そうすることで、一層愛されるブランドを目指しています。
チェダー&カマンベールが爆発的ヒット、売上が二桁伸長
MZ:では、現在どのようにTwitterアカウントを開設したときに行った施策を教えてください。
比恵島:これまで行った施策は、主に以下の5つです。
1.電子マネーギフトがその場で当たるキャンペーン告知
2.シャウエッセンの日(パリッとで8月10日)にちなんだフォロー&リツイートキャンペーン
3.旨辛追いソースを商品に付けたことを告知するキャンペーン
4.シャウエッセンチェダー&カマンベールの販売告知
5.チーズの日(11月11日)キャンペーン
MZ:定期的にキャンペーンを仕掛けているんですね。特に反響が合った施策はありましたか。
比恵島:4番目のチェダー&カマンベールに関するキャンペーンです。Twitter上での動画配信は200万回を超え、実際に購買したとツイートしている方も多く、中には元アイドルなどの有名人の方もいました。実際の売上も二桁近い伸長となっています。
MZ:では、どのようなキャンペーン内容だったか教えていただけますか。
早坂:8月10日にはシャウエッセンの日があり、その後にチェダー&カマンベールが出ることがわかっていたので、8月から9月にかけてシャウエッセンの話題量を最大化しようと考えていました。
具体的には、発売前に芸人の和牛さんを使ったドラマの告知風のポスター画像を作り、それをTwitterで投稿し、「シャウエッセンが何かするぞ」感を醸成しました。そして、チェダー&カマンベールの告知動画を上げて、プロモビデオを使いながら話題化のピークを持ってきました。さらに、バズレシピで有名なリュウジさんにPRでオリジナルレシピを作成いただきました。これも2万を超えるリツイート、約10万のいいねが集まるほど、話題となりました。
このように、発売前・中・後に話題を作ることを意識して設計しました。
\和牛主演のWEBドラマ!?/
— 【公式】シャウエッセン (@schauessen_nh) August 30, 2019
うごめく思惑、内部衝突勃発、
迫るタイムリット、
果たして、物語の結末とは…!
チェダー&カマンベール発売記念
超短編WEBドラマ
「時代に流されたシャウエッセン。」
遂に公開#和牛 #水田信二 #川西賢志郎 #チェダーandカマンベール pic.twitter.com/YSjYWJc6Ff
MZ:Twitterでは、何かキャンペーンにあたりサポートされたんですか。
篠原:キャンペーンのプランニング時点から、Twitterで話題を作る方法としてキャンペーン当日前後に会話の山を作る重要性については、ニッポンハム様と電通様にセッション形式でお伝えをしていました。また、これらのキャンペーンを通じてどのような反応があったか定期的にレビューを実施し、では次回に向けてどこを伸ばして改善すべきかというディスカッションをしています。
ですので実際のプランに関しては、Twitterの特性を皆さまが十分に理解されていて、かつクリエイティブもおもしろくて魅力的だったので、売上に貢献できそうな確信は持っていましたが、本当に大きな反響が集まったので私自身も非常に嬉しくなりました。