デジタル広告になって得られたメリットとは、
MZ:幅広くターゲティングができるので、活用の仕方も様々ですね。ターゲティングができること以外に、オーディオアドのメリットはありますか。

小平:ラジオメディアはスキップされにくいと言われていましたが、あくまで感覚で具体的なエビデンスはありませんでした。しかし、radikoオーディオアドの完全聴取率は約98%と高かったため、スキップされにくいという特徴を実証することができました。これは、ラジオ番組の放送中に違和感なく、かつユーザーの聴取体験を阻害していない証だと思います。
また、広告の効果測定がラジオ広告よりも精緻に行える点はデジタルならではだと思います。広告接触者に対するブランドリフト調査もできますし、計測ツールのタグを入れて効果計測をすることができます。リターゲティング広告のタグも設置可能なので、オーディオアドを聴いた人にサイト誘導を促すこともできます。
実際に出稿いただいた広告主様からも、「これまで見えなかった数字が見えるようになったのは大きい」というお声を頂戴しております。
オーディオアド市場の本格的な拡大を目指して
MZ:最後に、今後の展望を教えてください。
小平:オーディオアドはまだまだ伸びしろがあると思っています。radiko以外にも、サブスクリプションの音楽配信サービスなどが登場しており、少しずつオーディオアドに注目が集まりつつあります。
特にradikoに関しては、ラジオというメディアが持つザッピングされにくい特性と、音声広告の特徴であるイメージ想起の2つの特徴を合わせ持つことで、デジタル広告の中でも独自性のある商品だと考えております。6月よりPMPでの提供もスタートしましたが、今後も広告主様のニーズに合った商品提供を引き続き行って参ります。
今回の取材はもちろんですが、よりオーディオアドのことを啓もうし、より多くの広告主様にご利用いただくことで、ラジオ業界に少しでも還元できる新たなデジタル広告商品を目指していきたいです。