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スポーツ×デジタルマーケティングの現在位置を探る

サッカー来場者の悩みをデジタルが解決!ジェフ千葉×ウフルの顧客満足度向上施策に迫る

対象の2割が利用する結果に

平地:今回の施策の結果について教えてください。

高橋:両試合ともに100件程度の注文が来ました。2試合ともにこのエリアはキャパシティに対する入場率が40%くらいでしたので、「売り子ール」の仕組みが導入された席に座った25%程度の方が利用する結果になりました。

立石:その日はチラシでお知らせしたんですが、まだサービスが理解されていない部分もあったかと思います。告知の方法などで工夫をしていけば、まだまだ利用者は増やしていけると思います。

平地:今回の結果をどのようにとらえていますか。

高橋:取り組んで良かったです。投資に見合った効果が出せるようにすることが重要なので、どうすれば可能になるかを今後考えます。

立石:僕らはまだ課題も多いと感じました。スタジアムがクラブの管理ではないので、「売り子ール」のカードを席に設置・撤去する必要があり、それに非常に工数がかかってしまいました。

 また、売り子さんも試合終了ギリギリまで仕事をすることになるので、オペレーションに対する課題もいくつか見えました。常設できて、オペレーションが短縮できるような工夫を考えたいです。

座席を限定してゆるやかに始めたい

平地:最後に、今後の展望を教えてください。

高橋:まずは、シーズンシート限定や価格帯の高い座席限定など、緩やかにスタートさせていきたいです。また、今回は1店舗のみに協力いただきましたが、今後他の店舗も「協力したい」と言ってくれるようになって、協力的な流れを作りたいです。加えて、キャッシュレスの対応も進めて、お金の受け渡しを無くしていければ、よりスムーズにできると思っています。

平地:立石さんはいかがですか。

立石:サッカーや野球で「売り子ール」の導入・活用を広げていきたいです。売り子さんがたくさんいる野球場でも、誰が何を買っているのかは把握しきれていません。でも、「売り子ール」ではそれが明確に把握できるので、その上でビール以外のメニュー開発などを行い売上の向上に貢献していきたいです。

 また、実はスポーツ以外にも、商業施設のフードコートやホテルのルームサービス、フェスなどでも使えると思っています。飲食に関わるオペレーションは非常に大変なので、それを緩和できるサービス提供を、スポーツをはじめとした様々な領域で行っていきたいです。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/12/12 09:00 https://markezine.jp/article/detail/32480

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