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マーケター必読!論文のすすめ

「デジタル社会におけるブランドのあり方」を再考する、必読論文を紹介


ECサイト・アプリにおいてUXがブランドに及ぼす影響

 アドビ システムズ株式会社の久保麻子氏による論文「ECサイト/アプリにおけるUXがブランド態度に与える影響−Amazonと楽天の比較から(PDF)」では、デジタル社会においてUX(ユーザーエクスペリエンス)が、ブランドに及ぼす影響を調査しました。

 日常生活にデジタルが浸透するほど、デジタル世界とユーザーとの接点を構成するユーザーインターフェースに関する経験、すなわちUXは、ますますその重要性が増しています。久保氏は、こうしたUXに関する欧米の先行研究を詳細にレビューした上で、日本ではUXに関する研究が乏しいことを指摘しています。その上で楽天とAmazonを対象として「便利か」「使いやすいか」「好ましいか」など6項目から構成されるUXがブランド態度に及ぼす影響を測定しました。

 この論文には、UXに関する広範な先行研究がまとめられていて、これを読むだけでも価値がありますが、その上で従来あまり注目されてこなかった国内ECサイトにおけるUXに関して、実証研究を通じて議論をさらに先に進めています。

 以上にご紹介した4組の論文は、デジタル化が急速に進む今日の社会において、ブランド戦略やブランドに関する消費者行動がどのように変化していくのかを占い、最適な方向性を選択する上で、とても重要なヒントを与えてくれます。ぜひご一読をお勧めします。

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この記事の著者

澁谷 覚(シブヤ サトル)

学習院大学国際社会科学部教授 博士(経営学)
2003年、慶應義塾大学大学院経営管理研究科後期博士課程修了。東京電力、新潟大学助教授、東北大学准教授・教授を経て、2016年より現職。主な受賞に、日本マーケティング本大賞2019 大賞、2009年度吉田秀雄賞奨励賞、2012年度日本商業学会優秀論文賞、2016年度吉田秀...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/04/07 14:26 https://markezine.jp/article/detail/32738

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