SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第105号(2024年9月号)
特集「Update:BtoBマーケティングの進化を追う」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

「データ保護」と「プライバシー」の観点からデータ戦略基盤を再考する

CMP(同意管理プラットフォーム)を導入する前に知っておくべき10のこと

 本連載の最終回となる今回は、データ保護とプライバシーを守るための手段の一つとして注目されている「CMP(Consent Management Platform/同意管理プラットフォーム)」について考えてみたいと思います。デジタル業界は3文字英語が多くていつも覚えるのに苦労しますが、CMPのCは「Consent=同意」と覚えていただくとわかりやすいと思います。

CMP(同意管理プラットフォーム)とは何か

 最近、Webサイトにアクセスすると、下部にポップアップが現れ「同意」を求められる機会が増えている実感はありますか。CMP(Consent Management Platform/同意管理プラットフォーム)とは、訪問者の利用目的ごとにユーザー本人の同意を取得・管理することができるツールです。言い変えると、「同意していないユーザーのデータを”保持しない”ための機能」でもあります。

 CMPには大きく2つの機能があります。いずれもデータ保護とプライバシーを守るために必要な機能です。

CMPの仕組み

 CMPの仕組みについて、解説していきます。初めてWebサイトやアプリに訪問する際、「データを取得して良いですか?」といった同意を求める”同意ポップアップ”が表示されます。訪問者はデータの取得内容を確認した上で同意もしくは非同意の選択が可能であり、CMPではその個々の訪問者の同意取得状況を管理することができます。再訪問者は同意内容の意思を変更することが可能です。また、同意しない訪問者(非同意者)のデータを記録しない機能でもあります。

※タップで拡大します

 CMPの導入が進む背景には、欧州の個人情報に関する法律「GDPR(一般データ保護規則)」や「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」による影響があります。GDPRでは、Cookieをはじめとしたパーソナルデータを取り扱うには根拠が必要とされており、Cookieの利用態様によっては同意が必要(オプトイン)とされています。また、欧州の居住者が日本のWebサイトに訪問した場合でもGDPRが適用されることがあるので、特に外資系企業を中心に日本でも導入が進んでいます。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
CMPを導入する前に知っておくべきこと(技術編)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
「データ保護」と「プライバシー」の観点からデータ戦略基盤を再考する連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

大驛 貴士(オオエキ タカシ)

2012年、株式会社サイバー・コミュニケーションズに入社。Facebook、Twitterをはじめとしたソーシャルメディアの広告運用、APIを活用したツール設計、開発ディレクション、データ収集から分析までを得意とする。2019年6月よりデータの利活用を推進するコンサルティング会社「株式会社DataC...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/07/20 09:00 https://markezine.jp/article/detail/33742

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング