キーワードからユーザーの"欲しい"を汲み取る検索機能
MZ:検索機能は、ユーザーのニーズに合わせ、常にブラッシュアップが求められることと思います。今後はどのような施策を進める予定ですか。
生川(ZETA):引き続き、検索ロジックの改善を進めていきます。たとえば、欲しいものがはっきりしているユーザーには、その商品を上位に表示。なんとなく検索したユーザーには、商品との新しい出会いや発見になる検索結果を表示することで、ユーザーへの価値提供につながると考えています。
田崎(SHOPLIST):また、SHOPLISTの商品登録の手間を省きながら、こだわり検索のブラッシュアップにも注力しています。SHOPLISTでは、商品の詳細情報(たとえばサイズ情報や洗濯の可否など)を、商品説明文の中にまとめているんです。
そのため、サイジニアさんのテキスト解析AIを使って、「ベーシック」「薄手で軽い」「カジュアル」などのような、商品を表すキーワードを自動的に抽出し、タグ情報として自動登録する仕組みを整えています。
吉井(サイジニア):タグ情報と、検索結果や購入を含めたサイト内行動データをすり合わせていくと、商品を表す適切なキーワードが見えてきます。これらのデータを、ファセット機能などへ活用していくと、ユーザーも「この商品が欲しいときは、このキーワードで検索するんだな」とわかりやすくなりますよね。
MZ:「検索したいけれど、キーワードがわからない」場合は多いですから、便利になりますね。
吉井(サイジニア):はい。商品情報の入力に負荷をかけず、自由に検索できることが理想です。まだテスト段階ではありますが、引き続きこの2つの行動を当社のAIでつなげ、こだわり検索の質を高めていきたいと考えています。
ユーザー体験アップデートへの近道
MZ:終わりに、これからの展望を教えてください。
田崎(SHOPLIST):ECの次のニーズは、リアル店舗と同じような購入体験と、オンラインだからこそできる、新しい体験だと考えています。たとえば、リアルタイムに接客を受けながら、自分に合うサイズやファッションがレコメンドされる、パーソナライズな体験でしょうか。
このような体験を生み出すには、スピードや使いやすさなどのユーザビリティや、ECに必要な機能を最低限実現した上で、新しいテクノロジーの活用が必要だと考えています。
吉井(サイジニア):SHOPLIST様は、ビジョンがとても明確です。「クリック率向上」のような目の前の数値にフォーカスするのではなく、「ユーザーにこんな体験を提供したいので、改善できないか?」といったご相談をいただいているので、私達も全力でAIなどの技術でサポートしていきたいです。
市川(ZETA):現在も3社で開発を進めている機能が複数あり、リリースに向けて動いています。今後も、ZETA SEARCHが蓄積してきたアパレル業界やEC検索の深い知見を基に、SHOPLIST様が提供したいユーザー体験の実現を、ご支援していきたいと思います。
田崎(SHOPLIST):今回、高い専門性や難易度の高いテクノロジーを必要とする領域では、内製だけでなく、それらに特化したパートナーのソリューションを取り入れることが近道だと感じました。SHOPLISTでしかできないユーザー体験を、ZETAさんやサイジニアさんと一緒に、プロダクトの中で実現したいと思います。
MZ:本日はありがとうございました。
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