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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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定期誌『MarkeZine』特集

パブリッシャーのデータ活用は「三方良し」が原則

読者をさらに理解し、必要なものを届ける

――各パブリッシャーも今後一層、読者データの整備・活用を進めていくことと思います。これまでのご経験を踏まえて、取り組みのポイントを教えてください。

 私たちを含めたマスメディア発祥のデジタルメディアに限ってお話しすると、これまでデジタルと関わりを持つことなく働いてきた人たちも、データを使って効果が上がっている具体的な事例を共有すると、自分の業務への応用アイデアが浮かんでくることが多いと思います。私もそうやって教えてもらった一人です。

 アイデアを形にできる人材の採用・育成は大事ですね。特にエンジニアの仲間は増やしたいです。外部に発注するとなると著しくスピードが落ちてしまう。単純に人件費と外注費を比較すれば、外注のほうが安いことが多いかもしれませんが、そこにコミュニケーションコストやスピードは勘案されていません。もちろん、自分たちだけではやれることに限りがありますので、外部パートナーをうまく巻き込む体制を整えることは言わずもがなです。

――最後に御社の今後の展望をお聞かせください。

 現状では、日経IDを中心とするお客様データを十二分には活用できていません。まずは、データの統合を深めて、誰がどのサービスをいつ利用しているのか、さらに理解したいですね。その理解をもとに、ユーザーと広告主に必要なコンテンツやサービスを届けていく。そのためには、ツールもさることながら、業務フローや体制の改善も大事です。技術的には、コンテクスチュアルターゲティングに注目しています。記事を読んでいる「人」にではなく、文脈に寄りそうための対応は重要です。4つのRの「Right Person」だけでなく、いつ、どんな場所で、どうやって届けるのか、といったところまで意識することが、私たちの目指す「三方良し」につながると考えています。

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この記事の著者

蓼沼 阿由子(編集部)(タデヌマ アユコ)

東北大学卒業後、テレビ局の報道部にてニュース番組の取材・制作に従事。その後MarkeZine編集部にてWeb・定期誌の記事制作、イベント・講座の企画等を担当。Voicy「耳から学ぶマーケティング」プロジェクト担当。修士(学術)。東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/26 17:48 https://markezine.jp/article/detail/34606

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