※本記事は、2020年11月25日刊行の定期誌『MarkeZine』59号に掲載したものです。
以下4名の方からコメントをいただきました。
株式会社サイカ 高木将臣氏/株式会社Faber Company 月岡克博氏/
株式会社ブイキューブ 佐藤 岳氏/freee株式会社 中東孝夫氏
広告媒体を選ぶときに意識していることは?(サイカ・高木将臣氏)
株式会社サイカ マーケティング室 高木将臣氏
Profile
新卒でキーエンスに入社。FA機器の営業に従事した後、グリーに入社。広告営業、商品企画を経て、WEBとAppのマーケティングを6年。マーケティング部シニアマネージャーを務めた後、2018年サイカへ参画。CS部部長を経て、現在MAGELLAN事業部副事業部長兼マーケティング室長。
注目している媒体
- プラットフォーマー:アリババ、百度、LINE、Amazon
- コンテンツメディア:日経、アドタイ、MarkeZine
- 動画メディア:LiveLeak、Mixer、タクシーサイネージ、オフィスビルサイネージ
- アプリ:TikTok、Pinterest、Spotify、Instagram
まず大前提として意識しているのは、目的・ターゲットに合わせて、メディアニュートラルに思考するということです。何のためにやるのか? どういうターゲットに伝えたいのか? を明確にし、描いたペルソナに合わせて媒体を選定します。「いつも使っているから」「値引きがあるから」ということは関係なく、常にフラットに考えています。
そのうえで、当社のマーケティングにおいて媒体を選ぶときに意識していることは主に2点あります。1点目は、その媒体接触者におけるターゲット含有率です。当社が展開するサービス「ADVA MAGELLAN(マゼラン)」のターゲットは、プロモーションを一定金額以上出稿されていらっしゃるような企業の経営層やマーケターの方々です。つまりニッチなターゲットだと言えます。そのため、このターゲットに効率良く接触できる媒体であることが非常に重要となります。
2点目は、メディアの権威・実績・信頼性です。マゼランは経営資源である広宣費の最適化を図っていくサービスです。そのためサービスそのものはもちろん、露出する媒体やクリエイティブに関しても権威・実績・信頼性が感じられる内容であることが重要だと考えています。そのため、オンライン領域ではアドフラウド対策がなされているかも留意しています。
また、メディアカテゴリーにおいて現在注目しているのは、動画メディアです。マゼランのようなBtoBサービスは基本的に情報量が多いため、静止画のみでは情報を十分に伝えきれません。動画メディアはある程度の情報量を短時間で伝達できるというメリットがあるので、今後も有効活用していきたいと考えています。
動画メディアの媒体選定において意識している点は、動画が見られるシチュエーションです。シチュエーションと広告効果は密接に関係しています。特に、マゼランのようなサービスの情報量が多い動画は、タクシーなど集中した状態で見られる媒体の方が効果的と考えています。