※本記事は、2020年12月25日刊行の定期誌『MarkeZine』60号に掲載したものです。
オープンポジション入社からマーケターへ
株式会社ビザスク CEO室 マーケティングマネージャー 梅木大輔(Daisuke Umeki)氏
大学卒業後、2013年に広告代理店のソウルドアウトへ入社。SEMコンサルタントとして、ランディングページの制作や広告運用に従事する。2018年にビザスクへ転職。クライアントとアドバイザーのマッチングを支援するリサーチャーを経て、現職。BtoBマーケティングの他、サイト改善、MAなどマーケティング活動全般に関わる。大学時代は、アカペラサークルに所属し、現在も歌うことが趣味。
──現在のお仕事とこれまでのキャリアを教えてください。
私が所属するビザスクは、有識者によるビジネス領域のスポットコンサル(1時間からのインタビュー)を提供する企業です。新規事業の企画や市場調査、顧客分析などの様々なビジネス課題に対し、豊富な知見をお持ちのアドバイザーを、お客様の依頼ごとにマッチングし、ご紹介しています。アドバイザーの登録者数は国内外で12万人を超え、知見データベースを活用した、日本最大級のナレッジプラットフォームとなりました。私はCEO室直下で、スポットコンサルの認知拡大や導入を目的としたBtoBマーケティングを担当しています。業務はWeb領域が中心で、広告運用やウェビナーの開催、サイト改善などに取り組んでいます。
以前は、新卒で入社した広告代理店のソウルドアウトで、広告運用に携わっていました。大学生の頃からマーケティングに興味があり、広告の仕事もやってみたいことの一つだったんです。社内で最も広告予算の大きいクライアントを担当するなど、SEMコンサルタントとしてのキャリアを歩んでいました。広告運用のスキルを磨き、やりがいも感じていた一方、自動化による広告運用の最適化が進んでいることも肌で感じました。この先長くマーケティングに携わるならば、運用スキルだけを強みにキャリアを作るのではなく、事業会社で幅広く経験したほうが良いと考え、転職を意識するようになりました。
転職にあたっては、組織が成熟し、業務が分業化されている大手企業よりも、一人ひとりの担当領域が広く、裁量権が持てるベンチャー企業を探していました。そのような中、新しい市場を作っていくビザスクと出会い、世の中の役に立つサービスのマーケティングに関われると強く感じ、「ここだ!」と飛び込んだのです。
──ビザスクには、マーケターではなくオープンポジションで入社されたそうですね。
はい。当時のビザスクはまだ、マーケティング専業の社員が必要なフェーズではなかったため、データベースの中から、お客様の要件に沿って適切なアドバイザーを探し出す、リサーチャーにアサインされました。リサーチャーは、お客様の課題に応じたアドバイザーを膨大なデータベースからスピーディーに探したり、時には新たなアングルでのリサーチを提案したりする、マッチングの軸を担うポジションです。リサーチャーとしてお客様の課題解決に貢献できた経験は、現在のマーケティング活動にも活かされています。一方で、将来的にはビザスクのマーケティングに本格的に携わることを視野に入れて、リサーチャーをしながら広告運用も担当していました。