SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』デジタルクリエイティブの作法

3DCGがもたらすクリエイティブの進化とは

ビジネスに寄与するクリエイティブを

――3DCGなどのように、今後テクノロジー×クリエイティブの流れはより強くなると思いますが、その中で大事にすべきことはありますか。

芦田:とにかく新しいテクノロジーに触れて実験していくことですね。我々はカムロ坂スタジオ内に最新のフォトグラメトリー技術や3DCGを表現するための様々な設備を所有し、日々試行錯誤をしています。日々触らないと多くの試行・検証・飛躍は難しいと考えています。

 また、技術者とクリエイターの両者がお互いのことを理解・共創することも重要だと思います。

桐島:とにかくユーザー目線であることが重要ですね。Y'sでのバーチャルショップ化も、同ブランドのファンに喜んでもらえる形に落とし込めたからこそ、上手くいったと考えています。そのため、3DCGの技術はファンベースがしっかりとしたブランドだと活用しやすいと考えます。

芦田:あとは、費用や工数がまだかかるものなので、きちんとしたコミュニケーション設計や工夫が求められると思います。先ほどのバーチャルショップの事例も、PR発表会などを合わせて行うことで、きちんと投資対効果の見合う形にすることができました。

3DCGの力でDXを推進

――最後に、今後の展望を教えてください。

芦田:単に3DCGを活用したクリエイティブを作るのではなく、ビジネスのDXに寄与できる取り組みを行っていきたいです。特にファッションやコスメ、リテール、家具、自動車、スポーツ、イベントなどの領域と3DCGの技術は相性がいいので、それらのビジネスを展開する企業様と一緒に新たな体験を生み出したいです。

 また、デジタルヒューマンの取り組みに関しても、今後映像などで活用したいと考えています。これまでは理想的なモデルが見つからず諦めていた表現などが、デジタルヒューマンを活用すれば実現できるようになります。

桐島:フォトグラファーとして活動していると、理想的なシチュエーションに出会えないなど妥協しなければならないこともありましたが、3DCGを使うと限りなく理想的な状況を作り出すことができます。そのため、今後クリエイターは言い訳ができなくなっていくのだと思います。

 ただ、まだコストや工数の問題があるので、実写での撮影よりも安くて、早くて、クオリティが高いものを作れる環境をいち早く作りたいです。我々の見通しでは、今ある課題は2〜3年以内には解決できると思っています。今一緒に働いているメンバ―は熱量も高いので、必ず実現できるはずです。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
定期誌『MarkeZine』デジタルクリエイティブの作法連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2021/07/16 18:15 https://markezine.jp/article/detail/35130

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング