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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

2021年のマーケティング戦略(BtoB企業編)

デジタルマーケティングの“応用編”に取り組む(ソフトバンク)

2020年を振り返って

 法人事業では2018年からデジタルマーケティングを本格始動したのですが、2020年はコロナ禍でその重要性が一気に高まった年でした。メールマーケティングやウェビナーに加え、全社員がZoomやSlackなどを積極活用したことで、ビジネスを止めずアクティブな状態を継続。その結果、前年度と比較してメールマーケティングの配信数は約5倍に、セミナー/ウェビナー集客数は約6倍に増えました。また商談もオンラインで効率化された結果、1.2倍の商談数に。マーケティングと営業のデジタル化が大きく進化したことを実感した年となりました。

2021年へ向けて

 デジタルマーケティングの基盤が固まったので、今後は発掘からクロージングまですべてデジタルで完結する仕組み作りなど、“応用編”に取り組んでいきます。時間・場所の制限を限りなくゼロにしてよりタイムリーな情報提供ができるのは“デジタルならでは”です。Web上の行動履歴などから興味関心の高い方たちを見つけ、より最適なソリューションをご提案し、運用サポートも含めてデジタルで寄り添っていく。対面営業と比べてデジタルは冷たいと思われがちですが、デジタルだからこそきめ細やかで温もりのあるご提案・サポートができる、そんなデジタルマーケティングを目指していきます。

常務執行役員 法人事業統括 事業戦略・マーケティング担当
藤長国浩氏

2000年ソフトバンクネットワークス(現・ソフトバンク)に入社し、流通業界・通信業界を中心に大手企業への法人営業に従事。2016年に法人事業戦略の責任者に就任。2018年6月より事業戦略およびマーケティング担当の常務執行役員として、法人部門の事業計画や新規事業の戦略、マーケティング全般を担う。

マーケとセールスの連携を強化(日本電気)

2020年を振り返って

 マーケティング活動のデジタル化が一気に加速した一年でした。BtoBでもリアルイベントがオンラインあるいはハイブリッドに移行し、データドリブンかつスピーディーにマーケティングを実行することが求められるようになりました。弊社でも4月よりマーケティングとセールスのデジタルシフトを目指しデジタルイベントの常態化、営業プロセスにデジタルマーケティングやインサイドセールスを組み込む活動を強化してきました。7月には1.2万人、11月には3万を超える視聴者を集めたオンラインイベントを開催し、営業とマーケティングが一体となって新規顧客開拓に取り組んでいます。

2021年へ向けて

 2021年もデジタル化のスピードは止まることはないと考えています。自社でもマーケティングとセールスが連携し、顧客に関する多様なデータを統合し、顧客対応のデジタル化を加速していきます。あわせて昨年から開始した顧客とのタッチポイントのデジタル化を進め、ターゲットペルソナ別にバーチャルショールーム見学や、最先端のテクノロジーをオンラインで体験いただく場を提供することで事業目標に直接貢献していきます。またデジタル化によりグローバルでのデジタルマーケティング施策が活性化しており、この流れも加速させていきたいと考えています。

IMC本部 本部長 東海林直子氏
日本電気入社後、通信ネットワーク系の代理店販売業務を担当。2001年よりEビジネス事業部、2004年より現部門の前身となる市場リレーション推進本部を歴任し、2019年4月よりIMC本部の本部長として、オウンドメディア、外部メディア、リアルイベント等の様々なタッチポイントとMA、SFA、インサイドセールスを連動させ、顧客変化に合わせたマーケティング施策の実行を統括する。

DXをマーケティング起点で加速していく(パナソニック)

2020年を振り返って

 新型コロナの影響からDXが加速した年となりました。マーケティング活動も大きな方向転換が必要となり、当社でも各種施策において、リアルからデジタル、およびハイブリッドへ急速にシフトさせました。お客様とのリアル接点が制限される中、マーケティングと営業の連携プロジェクトが加速し、新たな取り組みが増えました。業界全体では、日本においてデジタルが広告メディアでトップとなり、デジタル広告の品質向上がより重要となる中、業界3団体が連携し、デジタル広告の品質を第三者認証する機構「JICDAQ」設立を発表したのは大変意味深く、大きな進歩だと考えています。

2021年へ向けて

 DXをマーケティング起点でより加速させていきます。コネクティッドソリューションズ社として、日本でのサプライチェーン・マネージメント改革へ取り組むと同時に、2022年4月の分社化体制移行に向けた基礎を固めていきます。マーケティング部門のテーマはAlignment(連携)。経営・事業部・ITなどと連携しながら根本的な改革を進めると共に、社外的にはビジネスパートナー、お客様と共創しながら「現場プロセスイノベーション」を加速させていきます。また、JAAデジタルメディア委員長としてJICDAQが機能し、デジタル広告の品質向上を実現していくための取り組みにも注力していきます。

コネクティッドソリューションズ社 常務
チーフマーケティングオフィサー 山口有希子氏

シスコシステム、オーバーチュア、ヤフージャパン、日本IBM等でのマーケティング管理職を経て、2017年パナソニックへ入社。コネクティッドソリューションズ社のマーケティング責任者として、同社のビジネストランスフォーメーションをドライブ。日系グローバルB2B企業における先進的なマーケティングの実践にチャレンジしている。日本アドバタイザーズ協会デジタルメディア委員会委員長。

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技術は人の創造性のために あえて「非効率にいこう。」(プレイド)

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/26 17:50 https://markezine.jp/article/detail/35291

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