「試してから買う」「身体に合ったものを選ぶ」を実現(xSleep)
売り切り型だった寝具にサブスクとパーソナライズを導入
xSleep(クロススリープ)は、2020年4月ごろに開発を開始し、2021年2月販売開始予定の、「一人ひとりに最適な眠りを」をブランドコンセプトにしたSleepTechブランドです。代表が機械学習エンジニアの経歴をもち、実家が寝具メーカーであることを活かし、パフォーマンスを向上させたいすべてのビジネスパーソンに向け創業しました。
自社サイト上でパーソナライズのための質問を行い、それに基づいてオーダーメイドでマットレスを製作します。パーソナライズされたマットレスは、購入前にサブスクで利用することができ、自宅で寝心地を試すことができます。試していただいたあと、フィードバックを基に再パーソナライズすることも可能で、ユーザーがしっかり納得した上で購入できるようにしています。これまで寝具は売り切り型しかありませんでしたが、xSleepではサブスクとパーソナライズを掛け合わせることで、「試してから買いたい」「交換が面倒」「身体にあったものを選ぶのが難しい」という3つの課題を解決します。

SleepTechブランドとしての認知拡大を目指す
データに基づいたパーソナライズを大事にしていて、Webでの診断データとマットレスの測定データ、フィードバックデータを用いたAIモデルの改善をしています。オンライン完結型のため、診断データの取得ハードルが低く、オフラインでオーダーメイドを行う事業者と比べてデータが集まるスピードが圧倒的に早いため、スピーディにモデル改善をしていくことが可能です。
今後はデータドリブンな睡眠改善をサポートするアプリやガジェットを製作することで、SleepTechブランドとして認知を獲得していきます。また、リサイクル特許を活かし、マットレスの回収とリサイクルをすることでSDGsに配慮したエシカルなブランドとしても成長していき、睡眠市場におけるFABRIC TOKYOやMEDULLAのような企業を目指していきます。

yuni 代表取締役 内橋堅志氏
新しい食生活の提案を目指す(ZENB)
デジタルだけでなくリアル接点も重視
ZENBは、ミツカンが2019年3月に立ち上げたD2Cブランドです。野菜や豆、穀物などの植物を可能な限りまるごと使い、おいしくて、カラダにいい、そして環境にやさしい商品によって、人と社会と地球の健康に貢献する新しい食生活を提供していくことを目指しています。ターゲットは、エシカル意識が高い層から健康・美容意識が高い層まで幅広い層を対象としてきました。
主な販売チャネルは、直接コミュニケーションが取れる自社運営のECやコールセンターを活用しています。また、リアルでの喫食体験を重視しており、イベント実施や外食などとのコラボレーションを通じて、商品やブランドの理解促進につなげています。新規顧客獲得は、SNSを中心とするWeb広告のほか、新聞広告を活用してコールセンターから獲得する場合もあります。既存顧客に対しては、CRMツールを活用したメルマガ配信やSNSを中心にコミュニケーションを続けています。

ラインナップ拡充・ブランドへの共感醸成に注力
データ活用に関しては、コールセンターへの問い合わせやソーシャルリスニングの分析に加えて、定期的に購入者へのアンケートやオンラインインタビューによる深掘りを行い、社内共有するというサイクルを回すことによって、サービスや商品の継続的な改善につなげています。また、顧客をスコアリングし、ナーチャリングのシナリオ作成に活用しています。
販売面では、食生活全体を提案していくことを目指して、様々な食場面に対応した新商品を継続的に発売し、ZENBトータルとしての定期購入者を増やしていくことに注力していきます。また、コミュニケーション面では、おいしさ、健康、環境の観点でビジョンを共有できるコラボレーション先や、ブランドのストーリーに共感してくれるファンを増やすために、ZENBの目指す食生活の理解を深めていく活動を進めたいです。

ZENB JAPAN 長岡雅彦氏