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コロナ禍におけるメディア接触の変化<オンライン編>

ニュース関連の情報サイト・アプリの利用率が上昇

 次に、オンラインで具体的にどのような情報サイト・情報アプリに接触することが多いのかを見ていこう。図表3は、男性が「普段利用している情報サイト」「普段利用している情報アプリ」について、それぞれ上位5位までをランキング表にしたものである。

図表3(タップで画像拡大)
図表3(タップで画像拡大)

 「普段利用している情報サイト」のランキングを見てみると、YouTube、Yahoo!ニュースが各年代とも上位だが、Googleニュースがコロナ拡大前より順位を上げて、上位にランキングしているのが特徴的である。

 また、「普段利用している情報アプリ」のランキングにおいても、Yahoo!ニュースやYouTubeに次いで、SmartNews、Googleニュースといったニュースアプリが3位・4位を占める結果となっている。コロナの感染拡大が続く中で、コロナについて少しでも多くの情報を集めたいという意識が、これらのニュースサイト・アプリの利用率アップとなって表れたものと考えられる。

 図表4は、女性の「普段利用している情報サイト」「普段利用している情報アプリ」のランキング表である。

図表4(タップで画像拡大)
図表4(タップで画像拡大)

 女性における「普段利用している情報サイト」のランキングでは、YouTube、Yahoo!ニュースが各年代とも上位であるのは男性と同様だが、女性においても(20代を除いて)Googleニュースが上位にランキングしているのが特徴といえる。

一方で、男性と異なる点としては、10代〜50代で@cosmeがランキングに入っていること、10代〜20代でpixivが入っていること、などが挙げられる。「普段利用している情報アプリ」においても、LINE NEWSやSmartNewsがコロナ拡大前より順位を上げている。これらの結果から、女性においてもコロナ関連の情報収集を意識して情報サイト・情報アプリの利用変化が起こったことがうかがえる(※LINE NEWSの単独アプリ版提供は、2020年6月に終了している)。

 なお、SNS・ブログ・コミュニケーションアプリについては利用上位のランキングに大きな変動は見られなかった(ランキング表は割愛)。オフィシャルな情報の収集手段としてニュースサイトやアプリの利用が増えたが、プライベートなコミュニケーションや趣味的な情報の収集手段であるSNS・ブログ・コミュニケーションアプリについては、コロナの影響をそれほど受けていない様子である。

ニュースサイトを信頼する人の割合は、女性30代以上で特に上昇

 コロナ拡大後のニュースサイト・アプリの利用率上昇について触れたが、ニュースサイトの情報を信頼する人の割合は、どのように変化しているのだろうか。図表5は、男性・女性におけるモバイルメディアへの価値観のデータから、「ニュースサイトの情報を信頼し、頻繁に接触している人」の割合をピックアップしたものである。

図表5 ニュースサイトの情報を信頼し、頻繁に接触している割合(タップで画像拡大)
図表5 ニュースサイトの情報を信頼し、頻繁に接触している割合(タップで画像拡大)

 コロナ拡大前と比較すると、男性では40代で3ポイント程度上昇しているものの、他の年代では大きな変化は見られない。一方、女性では30代以上で3〜5ポイント程度上昇している。

 先述の内容と合わせて検討すると、男性ではニュース関連の情報サイト・アプリの利用率がアップしたものの、ニュースサイトの情報を信頼して接触している人の割合には大きな変化がないため、「信頼しているわけではないが、情報収集手段の1つとしてニュースサイトの利用を増やした」人が多く参入していると考えられる。それに対し、女性(特に30代以上)では、ニュース関連の情報サイト・アプリの利用率がアップしただけでなく、ニュースサイトの情報を信頼して接触する人の割合も高まっており、サービス参入者の傾向が男女で異なることが分かる。

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マクロミル(マクロミル)

高品質・スピーディな市場調査を提供する、マーケティングリサーチのリーディングカンパニー。生活者のインサイト把握やデジタルマーケティング施策の広告効果測定など、マーケティング課題解決に向け最適なソリューションを提供。世界21カ国、50の拠点を展開し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指す。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/04/28 07:30 https://markezine.jp/article/detail/36132

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