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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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広告を作るだけがクリエイターじゃない、ネット時代に必要なクリエイティビティとは?


媒体を使った「広告」である必要はない

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「なんとなくモヤモヤした悩み」に対する回答としては、MBAホルダーがたくさんいるコンサルティング会社がやるような、バーッと数字を出してきて「現在の売上がこうで市場規模的にいくとこうなので、御社のココとココが課題です」というアプローチもありますよね?
小西
もちろん、そういうやり方もあると思います。

ただ、その世界でトップに立っている経営陣クラスの人たちは、すごく頭が良くて情報もたくさん持っています。だから、そういう人達には「市場規模がこうで売上構成がこうで」っていう外部からの提案とは、違ったものを求めるケースもあるわけです。

僕らがやっているのは数字的ではないかもしれません。もっとざっくりしているというか。 「あなたの会社はこういう色ですよね。ちなみに、世の中こんな感じです。だからこうするのが、いいんじゃないですか?」という提案をして「そうそう、まさに!それなんです!」ってなるような。数字というより、その経営者の実感を言い当てるっていう感じですかね。
―――
「何かわが社の悩みに対する良い処方はないですかね?」と相談されたときに、広告会社で培ったスキルが役にたっているわけだけど、広告会社にいるときよりも自由にそのスキルを発揮できるようになった?
小西
実は、昔から世の中のいわゆる「広告」の概念がすごく狭いなと思っていて。媒体と紐づいているのが基本になっているんですよね。

「この企業の悩みには、テレビはこの企画で、新聞はこういう原稿で」と返さないといけない。

でも媒体と紐づけずに自由に考えると「じゃぁ、今回は御社の工場のみなさんの制服を新しいデザインにするだけで、別に媒体を買っての広告はしないで良いじゃないですか」とかいう発想があってもいいですよね。

それも「広告」と考えると、広告の概念が広がるじゃないですか。必ずしも媒体を購入した上での「広告」である必要はないなと。

それでも十分にコミュニケーションできる。むしろ、媒体を使わないほうがいいケースだってありますよね。もちろん、媒体を使ったほうが効率的な場合もありますから、そのときはそういう提案をすればいいわけですし。課題に対する解決策を選定するときに、もっと自由に考えられるようになりました。

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キャンペーン型とは違うドミノ倒し型の広告

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この記事の著者

小越 崇広(オゴシタカヒロ)

サイバーエージェント入社後自社メディアの営業・プランナーを兼務し、 新興メディア上でのコミュニケーション立案に携わる。2006年11月同社のネット トレンド研究室立ち上げに参画。翌1月から同社の100%出資子会社のCAテクノロ ジー に出向。同社のマーケティング局の立ち上げに奔走している。個人ブログ は今日のニッパウ。Tw...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2008/06/18 09:51 https://markezine.jp/article/detail/3656

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