キャンペーン型とは違うドミノ倒し型の広告
でも意外に、「ピンポイントで小さく突いたところから、カタカタカタってドミノみたいに世の中が変わるやり方もありだな」と感じています。そういう小さな方法で大きく世の中を動かすっていうダイナミズムもあるし、それも気持ちいいなあと思いますね。

もちろん、キャンペーン型のアプローチも広告の重要な役割ではありますけども。何かを小さくてもいいから変えることで、時間はかかるけどジワジワと将来的には大きく変わるというのをやりたいクリエイターたちもいるし。そういうのを望むクライアントさんもあるし。
凄いお金をかけて豪華にやっても「世の中を騒がしたのも3ヶ月だけだよね」とか、「この後どこまで続くかな? がんばっても1年だよね」とか言われちゃう。そういう一過性の話題作りで終わるのは、僕には違和感があります。
それって「みんな、こういうことやろうぜー」ってCMであおって、みんなが「おー!いいね!」って反応が返ってきた頃に、言い出した本人が「じゃあ俺は次があるんで。興味が無くなりました」って去っていくような(笑)。
そういう話題作りも、商品やサービスによっては大切な手法ではあるんですけどね。でも、一過性なのはやっぱり苦手かも。話題が作れて、しかも一過性じゃなくその企業のブランドを上げるのに貢献するのが、一番かもしれません。 だから、もちろん僕も必要があればそういう話題作りもしますけど。