EC領域におけるデジタル広告の全プロセスを自動化&最適化
――「AdScale E-Commerce」は、どのようなプラットフォームなのでしょうか? 特徴や強みを教えてください。
飯野:AdScale E-Commerceは「Be Your Own Agency(代理店機能を自社の手に戻す)」をスローガンに開発された、独自AI技術によるECサイト向け全自動化マーケティングプラットフォームです。本プラットフォームを利用することで、EC領域におけるデジタル広告の全プロセスの自動化・最適化が可能になります。
たとえば広告のアカウント開設、Cookieを付与するためのタグ設置、商品データと広告の連携、この3つはすべて自動化されます。そのため、時間や知識がない方でも簡単にデジタル広告で集客を始められます。また広告出稿後も、独自のAI技術によって予算配分や入札、ターゲティングなどの自動最適化が可能です。
ここまでだと他の広告最適化ツールでも可能ですが、「AdScale E-Commerce」はECサイトに特化して作られているので、広告領域にとどまらず様々な領域をサポートできる機能を用意しています。
その一つがショップ上の「オーダーデータ」に基づいて顧客分析や商品分析が実行できるBI機能です。顧客一人あたりの購入回数や平均購入点数、リピート顧客率、LTVなど、Shopifyでは情報開示されず取得できない指標もモニタリングでき、より細やかなストア分析が可能となります。
飯野:ショップに訪れるユーザーがどういう人で、どんな商品を購入するのか。分析したデータを活用すれば、クロスセルのオファーや客単価を上げるレコメンデーションを行うことも可能になります。
近年、プラットフォーマー各社が相次いでCookie規制を発表し、サイトに訪れたユーザーの分析やそれに基づくターゲティングが難しくなってきていますが、オーダーデータを活用することで、Cookieに頼らず、顧客一人ひとりに適した提案を行うことができるのです。
また、新たな機能として「AdScale E-Commerce」のAIで生成したセグメント、カスタムセグメントに対してショートメッセージやメルマガキャンペーンを作成の上、ショートメッセージおよびメルマガを送付することができる「SMS」機能や「EMAIL」機能も年内にリリースされる予定になっています。これにより集客/分析/CRMを「AdScale E-Commerce」によってワンストップで対応できるようになります。
広告出稿は数分で完了!日本向けに代理店機能もリリース
――広告出稿の流れも教えてください。
飯野:まずキャンペーンを作成します。そして対象地域やターゲット年齢、配信日時や時間の選択、配信金額、ROASなどの基礎情報を入力するだけで簡単につくれます。
あとはGoogle、Facebook、Instagram、TikTok(年内接続予定)から広告を配信したいプラットフォームを選んで設定するだけ。配信媒体ごとにキャンペーンを作成して設定する必要はありません。
飯野:最後に広告文面を入力すれば完了です。慣れれば出稿までものの数分で完了します。基本的にECサイト運営者自身が簡単に操作できるようなUIになっていますが、日本市場向けに、代理店がECサイト運営者に代わり広告関連の設定やカード決済、全アカウントが1つの画面で確認できる代理店機能を実装しまして、7月にリリース予定です。
飯野:この代理店機能があれば、
(1)ECサイト制作のみ対応可能、広告運用は対応不可の制作会社/PR会社様
(2)ECサイトの広告運用は人的リソースの問題で対応不可の広告代理店様
など、ECサイト運営者だけでなく、PR/広告代理店や制作会社などでもご利用いただける仕様になっています。