優秀なマーケターは視野が広く感度が高い
MZ:大西さん、藤原さんにお聞きします。Mobile Heroesへの参加のきっかけや、コミュニティへの期待感などがあればお教えください。
藤原:Liftoffさんとは、元々広告出稿で2年以上のお付き合いがあり、Mobile Heroesの活動がグローバルで活発なことは存じ上げていました。日本国内で本格的に活動されるとのことで、今回お誘いを受け、参加するに至りました。
藤原:コロナ禍で社外のつながりを作るのが難しい今、こうしてコミュニティが広がっていくのは率直にありがたいですね。マーケターとして同じ軸を持つ者同士の集まりですから、業務的な話だけではなく、キャリアの観点で話のできる方とつながりを持てる点が魅力です。
大西:私の場合は、メルカリ在籍時の間接的なつながりが参加のきっかけです。また、LINE在籍時代にお仕事をご一緒した方が既にMobile Heroesで取り上げられていたため、その点でもご縁を感じています。業界を跨いだマーケターの横のつながりが良い刺激になるのでは、という期待感を持っています。
MZ:天野さんにお聞きします。Mobile Heroesでは、Liftoffのクライアントであるか否かを問わず、“優秀なマーケター”をMobile Heroesの参加メンバー「モバイルヒーロー」として選出されていると伺いました。コミュニティの運営を通じて気づいた、優秀なアプリマーケターに共通する特徴があればお教えください。
天野:アプリマーケティングの深掘りはもちろん、デジタルマーケティングやマスマーケティングなど、自身の業務のスコープに入っていない領域まで意識しているモバイルヒーローは多いです。他にも、「サービスや事業への理解が深い」「自社だけでなく他社の動向や関連する業界のトレンドにアンテナを立てている」という共通点を持っています。
私自身は、仕事において「木も森も見る人」になることをモットーとしていますが、同じ志向を持つマーケターとは話していて面白いですし、とても勉強になります。
理想のマーケター像から必要なスキルセットを逆算する
MZ:最後に、大西さんと藤原さんから、駆け出しのマーケターや、ネクストキャリアとしてマーケターを検討している読者の背中を押すようなメッセージをお願いします。
藤原:目の前のKPIを追うだけでなく、事業のプロセスや構造を定量的に捉え、マーケティングの手段を選択する眼を養ってほしいですね。マーケターの肩書きにとらわれず、積極的に活動の場を広げていくスタンスが大事だと思います。
大西:自分がどんなマーケターになりたいか、一度俯瞰して考えてみると良いかもしれません。理想像をベンチマークとし、必要なスキルセットを逆算して身に着けていくというキャリアの磨き方もあると思います。
藤原:大西さんも私も、事業会社のマーケターとしてキャリアを重ねている人間ですが、一方で、広告代理店を経由してキャリアを積む方も多くいらっしゃいます。マーケターには、事業に対して視野を広げるフェーズと、マーケターとしての理想の中で専門性を磨くフェーズがあり、どちらを取るべきかの判断がキャリアを形成する上では重要です。
事業会社・広告代理店というカテゴリーや、事業フェーズの観点で、自分が得たい知見や果たしたい役割を選択できると良いのではないでしょうか。