検索結果にレビューや価格を表示する「Product」
では実際にどのサイトにどんな構造化データが実装できるのか、特におすすめなものをご紹介できればと思います。実装方法は本記事では解説いたしませんので、Googleヘルプなどを参考に、社内の開発部門のメンバーに相談してみてください。
ECサイトなどサイト上で購入可能な商品を取り扱っているサイト、商品のレビューを取り扱っているサイトにProduct(商品)はおすすめです。
メリットは2つあります。1つ目は検索結果にレビュー、価格や在庫情報が表示される点です。
下記はソニーのワイヤレスイヤホンに関する検索結果です。検索結果上にレビューと価格、そして在庫の有無が表示されています。これは構造化データ「Product(商品)」を付与したことで、表示されたリッチリザルトです。

レビューの星、価格や在庫の有無など検索結果で目立つようになり、検索結果のクリック率向上や自分のお財布状況などにあったユーザーの訪問などによるCVRの改善が期待できます。
2つ目のメリットは画像検索結果において、バッジや商品情報が表示される点です。商品購入時などは、通常の検索結果だけでなく、画像検索を使用することもあると思います。その際に「商品」とバッジが付いている画像を見たことがある人もいるのではないでしょうか? これも構造化データによって表示されているもので、購入できる商品であることがわかるようになっています。

また、「商品」のバッジが表示されている画像をクリックすると、以下の左図のように商品情報が付与された状態で表示されます。

左:情報あり、右:情報なし
先ほどの検索結果同様、レビュー、価格そして在庫の有無のほか、ブランドの情報やちょっとした商品の紹介が記載されています。商品の情報が表示されない場合、上記右図のような画像だけの表示になりますので、こちらもクリック率の向上などが期待できます。
サイト内の商品数などの制限はありませんので、購入可能な商品を扱われている、レビューを集めているサイトなどでは実装を検討してみてはいかがでしょうか。
コレクション機能にも対応している「Recipe」
レシピ、レシピ記事などを取り扱っているサイトにはRecipe(レシピ)がおすすめです。
メリットは2つあります。1つめは検索結果にレシピが目立つ形で表示される点です。構造化データ「Recipe」を設定すると、冒頭でも紹介したように、検索結果の上部に目立つ形で表示されるようになります。このレシピの表示は、レシピサイトだけでなく、レシピを紹介する記事メディアのページなども対象となります。

また、Googleのコレクションという機能にも対応しており、右上のリストボタンをクリックすると、気になったレシピを集めることもできます。

このレシピの表示は、検索キーワードに「レシピ」と含まれない場合でも表示されることがあります。

下:「チャーハン パラパラ ih」のPC画像検索結果
「チャーハン パラパラ ih」などのロングテールキーワードでも表示されますので、レシピ系サイトだけでなく、家事など全般的に扱うサイトを運営される方は、ターゲットとするキーワードで、レシピが検索結果に表示されないか確認してみてください。
2つ目のメリットは画像検索結果にバッジやレシピ情報が表示される点です。「Product(商品)」同様、レシピの構造化データにおいても、画像検索結果上にバッジが表示されます。また画像をクリックすると、レシピのレビューや調理時間、レシピ内容の抜粋、材料などが表示されます。

チャーハンのレシピなどは、画像検索はしないかもという人も多いかもしれませんが、「りんご うさぎ 切り方」などのビジュアルが欲しい場合などは画像検索する方もいるのではないでしょうか。

レシピを専門で扱うサイトだけでなく、一部の記事でレシピや作り方を紹介するようなサイトにも実装できます。また、検索結果においてレシピは商品などよりも目立つ形で表示されますので、該当するサイトは実装を検討してみてください。