ヒットをつくる調べ方の3つのステップ
では、どのようにリサーチを行えばいいのでしょうか? 阿佐見氏はリサーチをする上での心構えとして、以下の2点を挙げ「一旦リサーチはしないつもりで、今ある情報の中で自分はどんな答えを出すのかとにかく先に仮の結論を出してみる習慣をつけることが必要」だと続けました。
・「とりあえず調査」という考え方を徹底的に捨てる。
・まず「なんとなく」で構わないので、自分が直感的に感じてる問題、本質的な問題だと思うことから、必ず「仮説」を立てる。
そして、ターゲットとセールスの絞り込みを何からどのように進めると良いのか具体的な手順に落とし込んだものが次の3つのステップです。
STEP 1:まずは「なんとなくの感覚」で構わないので「ターゲット」「セールスポイント」の「仮説」を出します。
STEP 2:「仮説検証サイクル」をグルグル回します。
最新の情報を参照する→「研ぎ澄まされた直感」で検証する→できるだけ多様な人に聞く→「研ぎ澄まされた直感」で検証する→……STEP 3:「ターゲット」と「セールスポイント」が確定したら打ち手を実行します。
「最新の情報を参照する」と「できるだけ多様な人に聞く」はどちらから始めても構いません。けれど一人で始められてより難易度の低い前者からの方が取り組みやすくおすすめだと阿佐見氏はアドバイスをしました。
本書ではマーケティングリサーチを行うにあたり、より実践的な方法を事例やポイントを交えて具体的に解説されています。
リサーチに関して見直したいマーケターをはじめ、商品企画や営業、宣伝部の方々にお薦めの書籍です。本書を通してリサーチのヒントを得て、実務に活かしてみてはいかがでしょうか。
本記事はPHP研究所からの献本に基づいて記事作成しております