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特集:きれいごとで終わらせないパーパス・ブランディング

パーパスはなぜ必要?住友ゴム工業が進めた、企業理念の再編と3つのメリット

浸透活動としてワークショップを開催経営層に向けて大量の宿題も

――パーパスを社内に浸透させるために、どのような活動をされていますか?

 取り組みとしては、いろいろと行っています。まずはワークショップの開催です。これは経営層から一般社員を対象にしたものに分けて実施しています。社長を含めた経営層向けは半年ごとに行っていて、「Our Philosophy」発表前に行った1回目では、深い理解と自分事化を促す内容で結構な量の宿題も出させていただきました。

 経営層向けのワークショップでの宿題では、「Our Philosophy」に沿って判断行動できたか自己採点もしてもらっています。達成できたこと・できなかったことと、その理由などを振り返ってもらう機会をつくっています。

 一般社員に対しては、「Our Philosophy」制定後の2021年1~3月にかけて、管理職から職長クラス約3,000人を対象にZoomで開催しました。そこではブレイクアウトセッション(少人数での意見交換)の時間を長くとり、「安心」「ヨロコビ」「イノベーション」といったパーパスを構成するキーワードについて社員同士の対話機会を設けました。ワークショップに関しては、「Our Philosophyを自分事化する機会となった」「普段話す機会のない他部署の方との対話機会が持ててよかった」と、9割以上が内容を高く評価してくれています。

 オンラインの社内報「WEBPLUS」では、「Our Philosophy」に対する疑問や曖昧な部分をクリアにし、従業員に理解を深めてもらうための連載を2021年4月から開始しています。

 疑問に対する回答や、経営者層のメッセージや座談会の様子、各部門や海外拠点の取り組みなどを紹介する記事を週1ペースで更新中です。記事に対するコメントも徐々に増えていて、従業員との双方向のコミュニケーションの場になっているのを実感しています。

――そうした活動を経て、社内の認識に変化は表れていますか?

 そうですね。まだ発表から一年余りで浸透活動も道半ばですが、経営層や社員の発言の中に、徐々に「Our Philosophy」やパーパスの言葉が見られるようになっていると感じます。社長を初めとしたトップの理解や後押しは大きいと感じます。浸透には欠かせない要素です。

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パーパス策定により感じた3つのメリット

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/11/26 08:30 https://markezine.jp/article/detail/37791

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