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MarkeZine Day 2025 Autumn

TikTok運用の現場から!

TikTokは「空いてる領域の狙い撃ち」で今からでも勝てる!マーケターが知るべき運用の基本

伸びるかどうかは「コンセプト設計」が9割

森:TikTokでは他のSNSのように「フォローして観てもらう」という流れにならないため、アルゴリズムとうまく付き合っていくことがカギになります。

 TikTokのアルゴリズムは、そのアカウントがどんな情報を発信するのかを自動でタグ付けし、相性が良いユーザーに表示していると言われています。そのため私は、いろんな情報を混ぜて発信するよりも、「この領域について専門的に情報発信をするアカウントです」とコンセプトを固めたほうが伸びやすいと考えています。役に立つ情報が増えていくはずという先ほどの話とも、方向性が一致します。

MZ:具体的に、どんなアカウントがありますか?

森:当社では「よし子先生*オンライン妊活 (@yoshiko_ninkatsu)」というアカウント運用していますが、毎回動画のサムネイルに「妊活のプロが教える」と入れて、妊活の専門家であることを伝えています。プロフィールには「漢方薬」や「整体師」といったキーワードも入れていますが、ブレてしまうため、動画には入れていません。

@yoshiko_ninkatsu

妊活中はお白湯がいい!!【毎日22時からLIVE配信で妊活相談】##アラサー女子 ##妊活初心者 ##妊活中

♬ Easy Game - natsumi

田中:誰に向けて何を発信するのかを明確に設計しているのがポイントですね。ユーザーに覚えてもらうという意味でも重要です。一つのアカウントから様々なコンセプトのコンテンツを発信するのは、私もおすすめしていません。どんな投稿が伸びるか検証したい、という場合も、コンセプトごとにアカウントを作り分けたほうが良いですね。

森:「TikTokはコンセプト設計が9割」と言えるくらい、重要視しています。

タグのボリューム&競合の存在から、勝てる領域を探す

MZ:アカウントのコンセプト設計ではどのようなことを考えれば良いのでしょうか。

田中:私は発信者の個性や面白さ以前に、その領域の市場規模やタグのボリュームなどをみています。よく使用されているタグなのに、それを専門的に取り入れたアカウントがない、という領域が狙い目です。

 この発想で当社で運用しているのが、「ギフト侍【日本一のギフト屋 】 (@gift_zamurai)」というアカウントです。ギフトを紹介する#ギフト、はボリュームがあるのに、これに特化した専門家アカウントはない。TikTokでまとめたら伸びるのでは、と始めました。

@gift_zamurai

【神回】見逃したら損 ##クリスマスプレゼント ##クリスマス ##ギフト ##プレゼント

♬ オリジナル楽曲 - そた - ナナ

森:今の話のように、TikTokは「調査して空いているところを狙えば勝てる」と私たちは考えています。なぜそのアカウントが伸びているかの理由が明確で、論理的な部分が大きいので、マーケターにとっては取り入れやすいSNSだと思います。

田中:クリエイティブも、映画作品のように作り込まなければ伸びない、というわけではありません。ギフト侍も作りはとてもシンプルですが、フォーマットを統一してクオリティが高くみえるようにしています。

MZ:コンセプトがブレないようにすることに加えて、フォーマットを固定することも重要なのでしょうか。

田中:大事ですね。フォーマットを統一することで、そのアカウントに対する安心感が生まれます。ユーザーは「いつもこの順番で言ってくれる」「最後に何かしら面白いことを言ってくれる」と知っていると、最後まで離脱せず観てくれるのです。フォーマットがバラバラですと、その動画が面白いのかどうかを冒頭数秒の雰囲気やいいね数などで判断することになり、離脱されやすくなります。

森:人が出演するコンテンツでは、フォーマットの統一に加えて仕草や話し方まで統一しているのが理想です。毎回の再生数が数千回程度になってきたら、フォーマットは変えないほうが良いですね。

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結局、TikTokでモノは売れるのか?

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この記事の著者

那波 りよ(ナナミ リヨ)

フリーライター。塾講師・実務翻訳家・広告代理店勤務を経てフリーランスに。 取材・インタビュー記事を中心に関西で活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/12/20 08:30 https://markezine.jp/article/detail/37931

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