キーワード5:「サステナブル消費」
SDGsの認知・関心はメディアでよく取り上げられるようになったことから、急速に広がっています。全体でみると、80%を超える認知、認知者の中で50%を超える関心度があります。関心度はZ世代が最も高く、年齢が上がるにつれ下がっていきます(図表6)。


そんな状況の中、消費者の行動はというと「積極的にSDGsを推進していこう!」とまでは思わないものの「自分にできるところから少しずつ始めてみよう」という意識になってきています。
エコバッグを使う、ゴミを減らす、食材を廃棄しないといったところはもはや当たり前であると言えます。買い物時の行動では、詰め替えがあればそちらを選ぶ、なるべくリサイクル資源を使った商品(再生ポリエステル・ガラス・ペットボトル等)を選ぶ、環境に配慮された無添加素材を選ぶ、過剰包装のない商品を選ぶ、過剰包装を断るなど、サステナビリティを意識された商品を選ぶ消費行動の兆しが見えてきています(図表7)。

安いものを買ってすぐ買い替えるのではなく、少し値段が高くても良いものを買って、トレンドに左右されず長く使い続けられる商品を好む人も増えてきています。
ただし、毎回必ずそうするわけではなく、自らの負担にならない範囲で価格との兼ね合いも考慮してなるべく選択するという状況です。
また、不要になったモノは、捨てずにフリマアプリで売る動きも当たり前になりつつあります(図表8)。

ゴミを出さずに再生、循環させる。自分にメリットのある形で、かつ自然体に社会貢献をしていくというのが現状の消費者の意識です。
2022年は、Z世代を中心に、サステナビリティを意識していない企業は遅れている感覚を持つ消費者も増えてくるでしょう。もはやSDGsでの取り組みと結果は公開されているのが当たり前で、発信していないのは時代遅れです。
企業は社会的問題に対し自社がどのように向き合っているかの姿勢を明らかにし、SDGsを意識した商品開発、体現するブランドの確立、メッセージの発信は必須と言えるのではないでしょうか。
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート調査
調査期間:2021年12月14日~12月20日
対象者条件:全国15‐59歳の男女
有効回答数:831サンプル
調査主体:株式会社イー・クオーレ<集計軸>
ジェネレーションZ:1997‐2012年生まれ(15‐24歳)
ジェネレーションY:1981‐1996年生まれ(25‐40歳)
ジェネレーションX:1962‐1980年生まれ(41‐59歳)