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BtoBマーケティングの開拓者たち

ターゲット企業が少ない製品・サービスのBtoBマーケティング

幅広くリードを集めるのは非効率

 BtoBマーケティングのコンサルティング活動を行う中で、特定業界向けであったり、大手企業のみを対象としていたりする製品・サービスのマーケティング担当者から、「Web広告ではリードが取れなかった」「SEOは効果がなかった」「コンテンツマーケティングで成果が出なかった」といった声をよく聞きます。購買目的のキーワードで検索されておらず、ターゲットとなる企業数が限定的な場合は、第1回、第2回にご紹介した「検索や軸ずらし施策から新規リードを獲得する」手法と相性が悪い傾向があります。ターゲットとなる企業数が限定的な製品・サービスでは、幅広くリードを獲得してその中から絞り込んでいくアプローチ自体が合っていない可能性があるのです(図表2)

図表2 一般的なマーケティング施策と、ターゲット数が限定的な場合のマーケティング施策の違い
図表2 一般的なマーケティング施策と、ターゲット数が限定的な場合のマーケティング施策の違い

 たとえば、ターゲットとなる企業が1,000社の製品・サービスをWebサイト経由で受注しようと思うと、次のようになります。

 上記は非常に広範囲にリーチし、最適なWebサイトが用意され、インサイドセールスが素早くアプローチできる、受注率が極めて高い場合の数字です。各施策をすべて高水準に整備したとしても、平均0.3件/月しか受注できないのです。

 一方で、ターゲット企業を明確に定め、ピンポイントでアプローチをすることで大きな成果に繋がっている事例があります。私が過去に経験したケースでは、ターゲット企業に対して郵送でDMを配布することにより、次のような成果に繋がったことがあります。

 なお、Web広告やSEOそのものを否定しているわけではありません。実施のポイントは後述します。

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「一本釣り」と「投げ網」の2つで成果を出す

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この記事の著者

小島 瑶兵(コジマ ヨウヘイ)

才流 コンサルタント。2013年にWebコンサルティング事業を行うGENOVAへ入社。営業部長として100件以上のマーケティング支援を行う。その後執行役員となり、新規事業開発を行う部署を立ち上げ、医療メディア「Medical DOC」をローンチ。公開から2年で年商10億円を達成。現在は才流にて上場企業やスタートアッ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2022/01/28 07:30 https://markezine.jp/article/detail/38191

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