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第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

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日本郵便「デジタル×アナログ」実証実験プロジェクト(AD)

石川森生氏に聞く、デジアナ融合推進のポイント/データと紙がつながる時代のDMの新しい価値(1)

石川氏が考える、アナログ×デジタルを進める人材と組織の作り方

MZ:お話を聞いて、改めてデジタルとアナログが融合することの有用性を感じました。以前と比べると技術的に進歩したことでできることも増えたと思うのですが、一方でシナリオやコミュニケーション設計が難しいために、テクノロジーを使いこなせないとの話も聞きます。これについてどうお考えでしょうか。

石川:その問題を解決するには、タスクを分解するしかないと思っています。「全部を理解している人がいないから動かせない」という相談を受けることが度々ありますが、商材への知識があり、かつ紙にもテクノロジーに明るい人材というのはほぼ存在しません。でもその中の1領域に長けた人なら、見つかりやすくなります。

 重要なのは、やりたいと思った人が、そうした各領域のキーマンを巻き込んでプロジェクト化できるかどうかだと思います。かつ会社としては、社員がそのプロジェクトに気持ちよくリソースを割けるような体制を整えることですね。有志で集まって、「通常業務もあるけれど残業してでも頑張りましょう!」では、なかなか動きません。簡単なことではありませんが、「あなたはこのプロジェクトにアサインされたので、今の業務の何%のリソースを割いてください」と、組み込む体制を作るといいでしょう。

MZ:コロナ禍以降、DM活用に力を入れるようになった企業も出てきているといいます。最後に、そのような新しく取り組み始めた企業に対してのアドバイスをお願いします。

石川:「紙とWebは別物だ」という認識を持つのがポイントだと思います。デジタルというと、古い何かを置き換えていくイメージをお持ちの方が多いのですが、そうではなく、メディアの特性に応じて、何をどう伝えるべきかを設計しなおすことが大切です。

 要するに、紙だから、デジタルだからこそ表現できるものが何なのかという考え方をしたほうがいい。たとえば、スペースの限られた紙に商品のディテールまで載せるのはおそらくあまり意味がなく、スペック情報のようなものはWebに逃がしていくといいと思うのです。逆に紙では、情緒的な話を全面に出すのがいいかもしれませんね。

 プロセスとしては、まずは紙とWebでどういう情報を伝えるのか、コンテンツの整理をすることがとても大事かと思います。それをテクノロジーの力で上手いことシームレスにつなげられれば、相互に補完し合う関係になるはずです。それができれば、技術的な部分は後から何とでもなるものですよ。

MZ:さまざまな角度からデジタル×アナログのヒントをいただきました。本日はありがとうございました。

動画で学ぶ「デジタル×DM」

 本記事で紹介したDINOS CORPORATION「カート落ちDM」やその他の先進事例を紹介。シナリオ設計、“紙”を活かしたクリエイティブ、施策の効果などを解説しています。DM施策の検討にお役立てください!

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/03/31 09:27 https://markezine.jp/article/detail/38452

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