自社ブランドと親和性の高い要素をヤフーのデータで導き出す
MZ:では、DS.INSIGHTをどのように活用しているか教えてください。
小圷:私たちは普段、各ブランドに対しヒアリングを行った上でデータ分析を行い、今後のアクションに関する提案を行っています。ヒアリングでは、「新規カテゴリーを立ち上げたい」「新しいコラボレーション先を検討したい」などのニーズを聞き、新規カテゴリーのターゲットやコラボレーション先について、データを活用しながら考えています。
その中でDS.INSIGHTは、自社会員のデータや商品レビューデータと照らし合わせて使うことで、よりブランドへの提案の精度を高めています。
たとえば、新規カテゴリーの参入を検討する際は、DS.INSIGHT内の機能であるPeopleの時系列キーワードを活用しています。この機能は、新規カテゴリーのキーワードで検索する人がその前後でどのようなキーワードを検索しているのか可視化できるものです。また自社のブランド名と一緒に検索されているキーワードなども調べることで、どのような商品を求めているのかを探っています。
こうすることで、自社ブランドと親和性の高い要素を高い精度で導き出しています。
ヤフーは自走までの支援を実施
MZ:ヤフーの荻野さんにうかがいますが、アダストリアのDS.INSIGHTを効果的にすべく、どのような支援を行ってきたのでしょうか。
荻野:導入当初は各種機能やヤフーのデータが持つ特性、癖を説明する、弊社でハンズオンのレクチャーを行うといった支援をさせていただきました。検索や位置情報データを扱うことになじみがない企業様も多いので、弊社では定着するまで勉強会やお悩み相談を行っています。
アダストリア様に関してもお悩み相談を通じて「このような活用ができるのでは」といった提案をしたり、他社の活用事例を紹介したりしました。事例に関してもただ紹介するだけでは再現性がないこともあるため、用件に応じた活用方法を一緒に模索いたしました。
直近では、アダストリア様が自走する形で活用しており、弊社のクライアント様の中でも非常に進んだ取り組みをしていると感じています。