SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

特集:あのマーケターに聞きたい、スキルアップとキャリアの話

数字が見えるとおもしろさが一気に増していく。BtoBマーケターの成長と仕事の魅力

学んだ知識を自社に合わせてチューニング。その過程で力が付いた

――必要なアクションを考えた結果マーケティングに行きついた、という経緯だったのですね。

 はい。ブラザー販売でもちょうど、BtoBの販売機能を強化したいという話が持ち上がっていたタイミングでした。そのためにはまず、しっかりとした組織を構築する必要があると感じており、そのことを当時の事業部長に相談。少額ながら投資をいただくことができ、マーケティング組織が発足しました。私も含め4人のチームで、最初に行ったのは、オウンドメディア「ビジネスNAVI」に掲載するコンテンツの制作と、プリンターの無料貸し出しサービスの企画でした。並行して、社内に散在しているデータやリードなどの整備にも着手しました。

――その取り組みは成果を残し、2020年、日本経済新聞社が主催するNIKKEI BtoB Digital Marketing Awardのデマンドジェネレーション賞を受賞されました。マーケティングの実務は未経験の中、どのようにしてノウハウを学び、取り組みを進めてこられたのでしょうか。

 MBAの授業やビジネス書から得ていた知識もありましたが、それらは理論がメインでしたので、そのまま実践に活かせるものばかりではありませんでした。そのため実務者向けのオンライン講座などを受講し、デジタル広告の出稿の仕組みといった各領域のノウハウをインプットしました。実作業は代理店の方にお願いする場合でも、仕組みを知っておかなければ良いディレクションができないからです。

 マーケティングのノウハウは今、様々な方法で学ぶことができます。ですがそうした情報はあくまで一つの考え方であり、状況に合わせてチューニングすることが重要だと考えています。私が行ってきたのも、教科書に載っているものを少し変更しただけのものがほとんどです。自社で展開するにはどうしたら良いかを考え、実行していくことを通じて、マーケターとしての力が付いていったと感じました。

――マネージャーとして、チームのスキル向上やモチベーションアップにも取り組まれていました。

 マーケティングの経験・知識のあるメンバーはいなかったので、まず基本的なマーケティングを学ぶコースへ研修に行ってもらいました。その上で仕事の様子を見ながら、それぞれどういう仕事が好きか、向いているのかを見極め、できるだけその仕事をお願いするようにしていました。

 私もメンバーも、一生その会社で働き続けていくかはわからないと思います。そのため、なるべくスキルを高められる機会を提供したかったですし、好きな仕事に携われるとモチベーションも高まり、それがアウトプットの質につながると考えていました。もちろん会社なので好きな仕事ばかり、とはいきません。そういうときはその仕事がなぜ今必要なのかについてメンバーの理解を得るようにし、KPIなどの目標も一緒に決めていきました。

次のページ
数字が見えるとおもしろさが一気に増していく

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
特集:あのマーケターに聞きたい、スキルアップとキャリアの話連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

タカハシ コウキ(タカハシ コウキ)

1997年生まれ。2020年に駒沢大学経済学部を卒業。在学中よりインターンなどで記事制作を経験。卒業後、フリーライターとして、インタビューやレポート記事を執筆している。またカメラマンとしても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/03/25 09:30 https://markezine.jp/article/detail/38592

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング