SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

特集:デジタルで進化するテレビマーケティング

デジマの経験はテレビCMにどう活きる?「バクラク」のマーケターに聞く

テレビCMのPDCA、デジタルマーケティングと異なる点は?

――近年、テレビCMを最適化するための様々なツールが開発され、デジタルマーケティングのようにPDCAを回すことができるようになりつつあると言われています。実際にディレクションを経験されて、デジタルマーケティングとの違いを感じた点はありますか。

 テレビCMの領域は、運用する上での指標や基準を模索している最中だと感じました。デジタル広告の場合は既に業界にノウハウが蓄積されているので、各社で使用しているKPIにそれほど差はないと思いますが、テレビCMはどんなKPIを設定してPDCAを回していくか、事業会社や依頼している代理店によって差があるようです。

 また、具体的にどれくらいの数字が出ればアクションをすべきなのかという基準も固まっていないので、出てきた数字をどう解釈するかが難しいですね。今回当社では3種類のクリエイティブを用意し、それぞれ30秒と15秒バージョンを作って放映したのですが、数字を追っていると、クリエイティブによって成果に差が出ていることがわかりました。どうするか悩みましたが、片方のバージョンは良い成果が出ているクリエイティブに絞り込み、もう片方はいったんそのまま様子を見ることにしました。翌週になって再び数字を見てみると、クリエイティブごとの結果の差分が少なくなっていたんです。見極めが難しいと感じました。

――現時点では絶対的な基準がないという点で、苦労があったのですね。

 はい。しかしそのような状況だからこそ、デジタルマーケティングの考え方を知っていたことや、インサイドセールスも含めて幅広い工程に携わっていたことが役に立ちました。特にKPIの設定については、代理店さんからの提案について具体的にディスカッションできたり、テレビCM放映時のWeb上の反響を見ていくときにどんな指標を追えばいいのか自分で考えることができました。

次のページ
次回力を入れたいのは「カスタマージャーニーの整理」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
特集:デジタルで進化するテレビマーケティング連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

蓼沼 阿由子(編集部)(タデヌマ アユコ)

東北大学卒業後、テレビ局の報道部にてニュース番組の取材・制作に従事。その後MarkeZine編集部にてWeb・定期誌の記事制作、イベント・講座の企画等を担当。Voicy「耳から学ぶマーケティング」プロジェクト担当。修士(学術)。東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/05/27 11:16 https://markezine.jp/article/detail/39024

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング