Twitter成長の源泉は動画広告にあり
──直近のTwitterのグローバルにおける広告事業の概況について教えてください。
Twitterの広告収益は皆様のおかげで好調で、グローバルで成長を続けています。2022年も、ウクライナ情勢などによるマクロ経済の変化の影響を受けながらも成長を継続しています。
また、広告事業の売上の柱となっているのが動画広告です。広告の売上の約半分が動画広告によるものになっています。日本市場に関してはまだそこまでにはなっていませんが、今後動画広告の売上を伸ばしていけるチャンスがあると考えています。
──動画広告が好調なのにはどういった理由があるのでしょうか?
大きく2つの理由があります。1つは動画の広告フォーマットが広告主に浸透してきたこと。テレビCMなどの素材を転用するなど、出稿するための準備が整っている企業が増えてきました。
もう1つは、Twitterが動画プラットフォームとして進化してきたこと。NBAやJリーグ、K-POPなど、様々な人気コンテンツを保有するコンテンツホルダーとパートナーシップを結び、Twitter上での動画コンテンツを増やしてきました。これにより、Twitterで動画を見る利用者が増加したのです。また、これらのコンテンツホルダーの動画再生前にはAmplifyプレロールという動画広告が配信でき、これも高く評価いただいています。
日本市場の特徴は「検索」
──グローバルの広告事業の概況をご説明いただきましたが、日本市場に関してはいかがでしょうか。
日本はアメリカに次いで2番目に大きな市場です。今回が新型コロナウイルスが流行して以降初めての国外出張なのですが、日本の広告主やパブリッシャー、エージェンシーの皆様に感謝を伝えたいと思い、日本という場所を選びました。それくらい日本は重要な市場だと考えています。
また、2021年11月にTwitter Japanの代表取締役社長には永妻玲子が就任し、事業の健全性もより高まりました。
──他の国と比べて、日本市場の特徴的な点があれば教えてください。
日本市場ではゲームアプリをはじめとしたモバイルアプリからの出稿が多く、アプリインストール広告など獲得に近いロウワーファネルの広告プロダクトの人気が強いことが特徴です。今回来日したのも、アプリプロモーションにおけるTwitter広告活用のベストプラクティスを勉強したいという目的があるくらいです。
また、利用者の行動で特徴的なのが、検索です。我々の調査では、日本のTwittter利用者の7割以上がTwitterで検索をしており、他国と比較しても高い数字となっております。こういった日本の利用者ならではの行動にもとても関心があります。