法律・契約関連のメディアだからこその課題とは?
──ユーザー起点でコンテンツを制作しているとのことですが、企画・制作時に意識していることを教えてください。
ニーズに合った情報であることはもちろんですが、それ以上に重要なのは、信頼できる情報であることです。法律や契約に関するコンテンツで誤った情報を発信してしまうと、メディアだけでなく企業やサービスにも悪い影響を及ぼしてしまいます。
そのため、立ち上げ当初からコンテンツの企画から制作、チェック、掲載までのフローを整えることに注力してきました。弁護士に企画段階から入っていただくとともに、記事の執筆も弁護士にお願いしています。また、ダブルチェックも兼ねて、執筆した方とは別の弁護士に校閲に入っていただくことで、信頼度の高い、正確なコンテンツの提供を実現しています。
また、信頼に加えてコンテンツの親しみやすさ、わかりやすさも重視しています。法律・契約関連のコンテンツを、テキストと図表のみで構成してしまうとどうしても「難しい」「硬い」印象が持たれやすくなります。そのため、契約ウォッチではオリジナルキャラクターを制作し、そのキャラクターたちが吹き出しで会話をしているテイストのコンテンツを取り入れるなど、少しでも読みやすく、親しみを感じてもらう工夫を施しています。

企業法務担当者は、全員が法学部出身、もしくは弁護士資格を持っているわけではありません。そのため、コンテンツの読みやすさは欠かせないと考えています。
アンケート調査をもとにホワイトペーパーを作成
──SNSの活用やLINEスタンプの作成は、どのような目的で行っているのでしょうか。
SNSは、Twitterを中心に運用しており、記事の更新やホワイトペーパーの配信開始に合わせてツイートしています。また、法改正情報など法務に関連したニュースが注目されているタイミングには、それに関連した記事を紹介しています。
また、LINEスタンプはローンチ1周年記念に作成したもので、企業法務でも若手の方向けにファンサービスの目的で作りました。
──リード獲得に貢献するために、ホワイトペーパーの提供も行っていると思いますが、その制作も「契約ウォッチ」のチームが行っているのでしょうか。
はい。ホワイトペーパーの制作にあたっては、定期的にユーザーが求めている情報に関するアンケート調査を行い、そちらを参考に作成しています。
代表的なのは、新旧対照表です。法改正によって条文がどのように変わったのか、改正前後で比較して解説を入れることで、わかりやすく要点を把握できるようにしています。この新旧対照表は、アンケートでも満足度が高いです。
